加藤シゲアキ、武田綾乃が受賞 吉川英治文学新人賞贈呈式
文字数 814文字
4月9日、都内のホテルで吉川英治文学賞の贈呈式が行われました。
著書『オルタネート』で第42回吉川英治文学新人賞を受賞したアイドルグループ「NEWS」のメンバー・加藤シゲアキさんは「10年間、ここまで続けてこられた自分を少し褒めてあげたい。恩田さんにも書き続けてほしいと活を入れていただいた。今回の吉川英治文学新人賞の受賞が、僕にとって心強い味方になったと思っている」と受賞の喜びを語りました。
『愛されなくても別に』で新人賞を同時受賞した武田綾乃さんは「自分が何を書きたいのか、見つめ直した作品。これを小説にしていいのかと不安にもなったが、今回賞をいただいて、小説を書くということは、自分の持つ受け入れ難い感情を形にすることなのかな、と思った。まだまだ未熟なところが多いが、賞に恥じぬよう頑張っていきたい」と作品への思いを語りました。
第55回吉川英治文学賞は『風よ あらしよ』で村山由佳さん。また、第6回吉川英治文庫賞は「羽州ぼろ鳶組」シリーズで今村翔吾さんが受賞。今村さんは昨年の吉川英治文学新人賞の受賞に続いて、2年連続吉川賞受賞の快挙となりました。
昨年度の贈呈式が感染予防のために延期となっており、今回は二年分まとめてという異例の贈呈式となりました。
令和2年、令和3年の受賞者は下記の通りです。
<令和2年>
吉川英治文学賞 受賞作なし
吉川英治文庫賞 小野不由美さん「十二国記」シリーズ
吉川英治文学新人賞 呉勝浩さん『スワン』 今村翔吾さん『八本目の槍』
<令和3年>
吉川英治文学賞 村山由佳さん『風よあらしよ』
吉川英治文庫賞 今村翔吾さん「羽州ぼろ鳶組」シリーズ
吉川英治文学新人賞 加藤シゲアキさん『オルタネート』 武田綾乃さん『愛されなくても別に』