編集長ジミーがオススメ、2月の光文社文庫!

文字数 1,221文字

「歌は命!」戦術音楽ユニットワルキューレライブ、参戦してきました。東京公演の初日は現地、2日目はライブビューイングで、どちらも会場の座席は市松模様。着席のみでコールもなし。歌声には拍手とペンライトで応える形でしたが、素晴らしいステージをありがとうございました。この時期の開催ということで、万全のコロナ対策をした関係者のみなさまに感謝いたします。予告も流れましたが、完全新作の劇場版も楽しみです。

 さて、2月の光文社文庫、まずはあさのあつこさんの、大人気「弥勒シリーズ」最新作、『鬼を待つ』をオススメします。シリーズ9作目。時代小説としての物語のおもしろさはもちろんですが、何よりキャラクターの魅力に酔いしれます。主役である遠野屋清之介と木暮信次郎の少し危険な関係、そしてその間で対応に苦慮する伊佐治親分。これもぜひドラマ化してほしいと思う作品です。3月には単行本の最新作『花下に舞う』も刊行されます。こちらも待ちきれませんね。



 続いては野澤亘伸さんの『師弟』を。こちらはいま話題の将棋をテーマにしたノンフィクションになります。光文社文庫は小説以外も刊行してるんです。兄弟レーベルになります「知恵の森文庫」についてもいずれ触れますが、こちらは光文社文庫からの刊行。かの藤井聡太二冠と杉本昌隆八段をはじめ、将棋界の複雑で濃厚な師弟関係が、綿密なインタビューと取材で描かれます。将棋に詳しくなくても興味深く読めるはずです。さらに文庫特典として3人の師匠による座談会も収録したお得な一冊です。



 最後に門井慶喜さんの『新選組の料理人』を挙げましょう。本文庫では『新選組颯爽録』に続く新選組ものになりますが、司馬遼太郎さんの『新選組血風録』を意識した前作とは違い、隊士の原田左之助になかば強引に誘われて、新選組にまかない専門として入隊してしまった菅沼鉢四郎の右往左往を描いた作品です。私も個人的に新選組が好きで、多くの小説を読んでいますが、この作品は従来の新選組ものとは変わった視点から描かれており、マニアでも楽しめることは間違いありません。



 ところで2月1日から、光文社文庫では日向坂46とコラボして「日向坂文庫2021冬 書店デート」フェアを展開中です。日向坂46のメンバーたちが22作品のスペシャルカバーに登場。プレゼント企画などもありますので書店でぜひご覧ください。2月新刊では誉田哲也さんの『ボーダレス』でも、ひかりTVでのドラマ化に合わせて、ドラマに出演する坂道グループの登場人物たちの全面帯を巻いて展開いたします。こちらもどうぞよろしくお願いいたします!

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