『オーラの発表会』(綿矢りさ)

文字数 926文字

いま話題のあの作品を、マンガでひとかじり!

ブックソムリエ猫のスピンと、飼い主シオリが話題の本をあーだこーだとご紹介します。

気になった作品があったら、ぜひ本をお手にとってくださいね。


今回ご紹介するのは、オーラの発表会綿矢りさ)!

狭間シオリ:アラサー会社員

スピン:ブックソムリエ猫

シオリ&スピンのアフタートーク!

居心地が良すぎる実家のぬるま湯から、大学≒社会という荒海に漕ぎ出す海松子のお話だったね。そういえば、実家のお風呂のシーンが何度か出てきたのって、快適な「ぬるま湯」の比喩かな?
それはどうだろ…大学生活の航海のパートナーは萌音ちゃんだね!
海松子と萌音の会話、面白かった! 海松子だけだとキャラが浮世離れしすぎなんだけど、萌音は今の大学生って感じで喋りもテンポが良くて、二人一緒にいるとなんだかリアリティが出るの。
で、その萌音の話を海松子はほぼ聞いてないっていう。
うんうん、萌音がバーッと愚痴とか悪口を吐き出してる隣で、海松子は周りの景色がキレイだなーとか思っていて、それで調和してる二人……
趣味は全然合わないけれど、お互いにおめかしした時に、「かわいい!」って素直に言い合えるのも素敵だなって思ったよ。
最後のシーンもさわやかでよかった! 私はこの『オーラの発表会』、ガールズフッド小説として超オススメ。
タイトルになってる「オーラ」の登場にはびっくりしたね……
そうだね、あと、海松子が「猛獣化」したあのシーンも! 読んだ人と語り合いたいポイントがたくさんある作品だな。
今回紹介した本は……


『オーラの発表会』

綿矢りさ

集英社

1540円(1400円+消費税10%)

描いた人:藤沢チヒロ(@uwabamic

登場人物紹介

登場人物はありません

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