(83)岡本さとる【鈴木孫一】

文字数 594文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

岡本さとる(おかもと・さとる)さん


──1961年大阪府生まれ。松竹勤務を経て「水戸黄門」「必殺仕事人」などの時代劇テレビドラマの脚本を手がける。2010年『取次屋栄三』で小説家デビュー。著書に「取次屋栄三」「新 剣客太平記」シリーズなど。21年1月、講談社文庫50周年企画『駕籠屋春秋 新三と太十』を刊行予定。

【わたしの好きな戦国武将】


鈴木孫一

司馬遼太郎先生の「尻啖え孫市」では、雑賀孫市として登場する、紀州雑賀衆の長。


一人の族長に過ぎぬ男が鉄砲衆を率いて、天才・織田信長を、石山合戦で大いに翻弄する。


こういうおめでたい武将こそ、男の憧れではないでしょうか。


わたしの先祖は、紀州徳川家に仕えていたそうです。岡本という姓が和歌山に多いことを考えると、恐らく紀州侯が入国した際、現地採用した地侍の一人であったと思われます。


信長を狙撃した岡吉正の子・家長は後に姓を岡本に改めたというから、もしかすると自分の先祖も、鉄砲を手に共に戦っていたのかもしれない──。


小説の面白さもさることながら、鈴木孫一にはこんな想像が働いて、大いなるロマンを覚えるのであります。

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