『戦国快盗 嵐丸 今川家を狙え』/山本巧次 

文字数 1,033文字

『八丁堀のおゆう』『入舟長屋のおみわ』シリーズで人気の山本巧次さん渾身の新シリーズが講談社文庫に登場です!

戦国快盗 嵐丸が活躍する舞台は、もちろん「戦国」。

シリーズ誕生にこめた想いとは──⁉

山本巧次さん 著者コメント
これまで時代物の作品を幾つか書いてきましたが、「八丁堀のおゆう」シリーズを始めとして、主に江戸時代が舞台でした。


江戸は司法制度が完成しているため、現代の警察ミステリと似た組み立てで作れるのですが、制約も多くなります。


でも本作のフィールドは群雄割拠の戦国時代。何でもあり、とまでは言わないにしても、社会の枠組みが江戸ほどは固まっていないので、キャラクターを奔放に動かすことができます。


主人公はアウトローで、仲間になる連中も曲者揃い。昨日の敵は今日の友、の戦国ですから、もう誰が敵で誰が味方かもはっきりしない。そんな活劇を描いてみました。


今回は弱体化した今川家を狙いましたが、次もまた、戦国時代ファンの皆様が聞いたことのある大名家をターゲットに、ひと騒動起こしていきたいと考えています。


思うがままに生き、戦国武将をも手玉に取る、嵐丸たちの活躍をお楽しみください。

登場人物紹介

嵐丸

大商人家や武家屋敷に屋根から侵入し、大金をせしめると貧乏人に分けてもやる乱世の義賊。

麻耶

嵐丸と同じ親方に仕込まれた。独立後も組むことはあるが、時には裏切り、獲物を持ち去る油断ならぬ美女。

沢木四郎三郎

今川家の宝を狙って嵐丸に近づいた抜け目のない牢人。

女にゃ弱いが腕は立つ。
狙うは一攫千金!
嵐丸に破れぬ屋根はない。


一匹狼の盗賊・嵐丸は桶狭間での敗戦後も賑わいが続く駿府にいた。
武家屋敷に侵入し、隠し金山の地図を目にした嵐丸は濡れ手に泡のぼろ儲けをもくろむが、腐れ縁で美貌の女盗賊・麻耶が計画に絡んでくる。さらに怪しい牢人・沢木も登場し、各自の思惑が交錯。
騙し騙され、三つ巴のお宝争奪戦が始まった──。

『八丁堀のおゆう』『入舟長屋のおみわ』著者の新シリーズスタート!
文庫書下ろし痛快時代小説。

山本巧次(やまもと・こうじ)

1960年和歌山県生まれ。中央大学法学部卒業。2015年『大江戸科学捜査
八丁堀のおゆう』が第13回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉となりデビュー。同作はシリーズ化され、人気を博している。'18年『阪堺電車177号の追憶』で第6回大阪ほんま本大賞受賞。他の著書に「入舟長屋のおみわ」シリーズ、「定廻り同心
新九郎、時を超える」シリーズ、『災厄の宿』などがある。

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