(17)古今亭今輔【武田勝頼】

文字数 630文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

古今亭今輔(ここんてい・いますけ)さん


──1970年群馬県生まれ。落語家。94年、古今亭寿輔に入門。98年に二ツ目に昇進、2008年5月に真打昇進、六代目古今亭今輔を襲名する。12年、国立演芸場花形演芸大賞銀賞を受賞。

【わたしの好きな戦国武将】


武田勝頼

人の世に誤解はつきもの。戦国武将だと、その最たる人物が武田勝頼。


現代に伝わるイメージは、「名門武田家を滅ぼしてしまった、悲劇の愚将」。


理由は、先代信玄があまりに偉大過ぎたこと。そして長篠の大敗であろう。


重臣宿老らの反対を押し切って無謀な騎馬突撃を繰り返し、織田の鉄砲隊の一斉射撃の前に壊滅した……と、こんな場面が映画やドラマでお決まりの如く描かれるが、そんなバカな話はない。百戦錬磨の武田軍である。もちろん鉄砲の威力も熟知していた。なのに八時間の長きにわたって、そんな無策を繰り返すはずはない。長篠は「馬が鉄砲に敗れた」という単純な構図の戦ではなく、水面下で様々な読み合い、謀略戦が展開している。伝説の三段撃ちも果たして事実やら……。信玄の死後二年、家康を翻弄し続け、信長にも警戒を抱かせた武田勝頼は優れた武将であったと思う。


名誉回復の願いを籠めて、この人物を推します。

登場人物紹介

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