(10)柳亭小痴楽【島左近】

文字数 530文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

柳亭小痴楽(りゅうてい・こちらく)さん


──1988年東京都生まれ。落語家。2005年入門。09年、二つ目昇進を機に「三代目柳亭小痴楽」を襲名。19年9月下席より真打昇進。現在弊誌にて隔月で時代小説の書評を担当中。

【わたしの好きな戦国武将】


島左近

時代小説を手に取るようになって、戦国時代以降、秀吉と家康の時代に、どの本でもいつも必ず目にする名前だった。最初は石田三成に仕えているからなのだろうと思っていたが、そのうちに気になる人物になっていた。ある時、島左近を主人公にした本を読んで一気に好きな人物になっていった。忠義に厚く、軍にも長け、武勇もある。筒井順慶の元を去って以降、引く手数多の中、客将という立場を続ける誇り高さ。そんな立場で結果を残し続け、最後に石田三成に仕えるのだが、それからの忠義心には心が震えた。


猛将という名にふさわしい異名〈鬼左近〉──。なんてカッコいい人物なのだろう。


まだまだ戦国物初心者の私であるが、武将と言ったら島左近ほど『漢』を感じられる武士はいない。

登場人物紹介

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