古事記異聞シリーズ「出雲編」完結!
文字数 1,537文字
そこでtreeでは、完結編『鬼統べる国、大和出雲』の刊行を記念して、「出雲編」をわかりやすくご紹介!
まだ未読の方はこちらで予習を、『京の怨霊、元出雲』まで全部読んでるよ!という方は復習をして『鬼統べる国、大和出雲』を読んでみると、楽しさ倍増間違いなし!
作画:松本救助
新学期から日枝山王大学大学院に進み、民俗学研究室に所属することに。研究テーマは「出雲」。裏テーマ「縁結び」に期待している。乙女座・B型。
日枝山王大学准教授、民俗学研究室を任されている。クール過ぎて「冷酷の伶二」という別名も。学内ではイケメン准教授という噂もある。雅の指導教官。
日枝山王大学民俗学研究室助教。一日中資料本に目を通していて、挨拶も返さないクールビューティー。雅は、御子神と波木は冷血非人情コンビだと思っている。
日枝山王大学教授。民俗学研究室主宰。民族学界の異端児。サバティカル・イヤーで、インドやネパールを訪問中。雅は水野の授業に惹かれて民俗学研究を志した。
市井の民俗学研究者。かつて水野研究室に在籍していた。京都在住。道に迷っていた雅に声を掛けられたのが縁で、雅のフィールド・ワークに同行することに。
初回限定ポストカード・4種のうちどれか一枚が本に封入されています。
どれになるかはお楽しみ!
シリーズ第1弾!
『鬼棲む国、出雲』民俗学研究室に所属する橘樹雅は、指導教官の御子神伶二に研究テーマ・出雲について「殆ど理解できていない」と厳しく指摘される。傷つきながら現地へ旅立った雅は、出雲大社、佐太神社などを巡るうちに『古事記』や『日本書紀』の伝える出雲神話に疑問を持ちはじめる。神話に隠された「敗者の歴史」を描く歴史ミステリー。
出雲でのフィールド・ワークを終えた橘樹雅は、「出雲の本質は奥出雲にある」という指導教官・御子神伶二のひと言で、奥出雲へ向かうことに。調査を進めるうちに「縁結び」の神々の地だと思っていた出雲の印象が変わっていく。
八岐大蛇(やまたのおろち)の正体に気づいた雅は、正史に書かれない敗者の残酷な運命に戦慄する。
かつて出雲族の集落があったという下鴨神社の周辺には「怨霊の寺」出雲寺をはじめ、出雲路橋、出雲井於(いのへ)神社など今も出雲だらけ。糺(ただす)の森で起きた殺人事件を機に「言霊」の力を理解した雅は、朝廷がまつろわぬ民=出雲族にかけた「呪い」の正体を解き明かす。
高田崇史(たかだ・たかふみ)
昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒業。『QED 百人一首の呪』で、第9回メフィスト賞を受賞し、デビュー。歴史ミステリを精力的に書きつづけている。近著は『源平の怨霊 小余綾(こゆるぎ)俊輔の最終講義』『QED 憂曇華の時』『古事記異聞 京の怨霊、元出雲』など。