【せめて昼メシ講座】③やっぱカレーでしょっ!/江上剛&枝元なほみ

文字数 1,892文字

新刊『ラストチャンス 参謀のホテル』でコロナショック後のホテル業界を描いた作家の江上剛さん。ビジネス小説でおなじみの江上さんが、料理研究家の枝元なほみさんに「簡単昼ごはん」の作り方を教わりました。

 今回は江上さんの大好物、カレーのレシピをご紹介します!

やっぱカレーでしょっ!


今日は夏に向けて私の大好きなカレーを作ることになっている。せめ昼の始まりだ!

野菜たっぷりドライカレー



 

【カレー材料】




セロリ1本(白い部分)、シメジ1パック(100g)、人参1本、玉ねぎ2分の1個、ニンニク1片、油・バター・ケチャップ各大匙1、合いびき肉400g、塩小匙3分の2、カレー粉大匙2強、トマトジュース1缶(200ml)、コンソメスープの素(顆粒)大匙2分の1、粉チーズ・レーズン各大匙2




①セロリ、人参、玉ねぎ、ニンニクはみじん切りにする(7~8㎜角が目安)。シメジは石づきを取って小房に分けておく


②フライパンに油を引き、ニンニクを香りが立つまで炒める


③玉ねぎやセロリ、人参、シメジを投入。バターを加えてしんなりするまで炒め


④合いびき肉を投入し、肉の色が変わるまで充分に炒める


⑤カレー粉、塩、コンソメスープの素、レーズン、ケチャップ、トマトジュースを加えて10分ほど煮つめる


⑥水けが無くなったら、仕上げにコク出しの粉チーズを加える

【ターメリックご飯材料】


米3カップ(600ml)、塩・ターメリック各小匙2分の1、コンソメスープの素(顆粒)小匙1弱、ひよこ豆(茹でたもの)120g、玉ねぎ4分の1個、カルダモン少々、スティックシナモン1本、ヨーグルト大匙4(60ml)、バター大匙1


①玉ねぎはみじん切りにして500Wの電子レンジに2分かけておく


②研いでザルにあげておいた米に、同量の水(今回は600ml)、ターメリック、コンソメスープの素、ひよこ豆、玉ねぎ、カルダモン、スティックシナモン、ヨーグルト、バターを加えて炊く


③炊き上がったら塩を振って味を調えてできあがり

トマトとあさりのカレー

【材料】

(4人分)

トマト小4個、殻付きあさり(砂抜き済みのもの)500g、青唐辛子(赤唐辛子でも可)2分の1本、玉ねぎ2分の1個、マスタードシード少々(あれば)、ナンプラー・カレー粉各大匙2、レモン汁大匙1、鶏ガラスープの素(顆粒)小匙1、一味唐辛子・パクチーの茎と根・油適量、生姜薄切り3枚、水2.5カップ(500ml)、納豆2パック(お好みで)


①殻同士をこすり合わせて洗っておく


②フライパンに油を引き、青唐辛子、生姜を香りが立つまで炒める


③みじん切りにした玉ねぎとパクチーの根を入れて炒める


④四つ切りにしたトマトの半量と殻付きあさりを加えてざっと混ぜ、カレー粉とマスタードシードを入れて更に炒める


⑤水を加え、貝の口が開くまで6~7分煮る


⑥残ったトマトの半量、ナンプラー、レモン汁、一味唐辛子、鶏ガラスープの素を加えて味を調える。納豆を入れ、盛り付けたら仕上げにパクチーの葉っぱを散らせばできあがり

トマトとアサリのカレーは辛い。汗がどんどん出て来る。スープ状のカレーの中にはあさりの旨みのコハク酸とトマトの旨みのグルタミン酸の幸せな結婚。ハッピーな深い旨みに、辛さが刺激を与えている。どこまでも刺激的な旨み成分の劇的融合。まさにトマトとあさりは山彦、海彦のベストミックスだ。なんて言いながら、汗だくだく。


ターメリックご飯をトマトとあさりのカレーに浸して食べると、辛、美味! まさに極上のスープカレーだ。

納豆入りのも食べる。


「師匠、納豆の香りと粘り気が生きています」


決してカレーに負けていない。納豆はちゃんと自分の存在を主張している。納豆好きには、この健気さがたまらない。


野菜たっぷりドライカレー。これはいい。ターメリックご飯にまぜまぜして食べると、まるで織田作之助が「夫婦善哉」に登場させるほど愛した大阪難波の自由軒のカレーに匹敵する美味さとなる。


ひよこ豆がアクセントとしてきいている。カレーには野菜やシメジがたっぷりと入っていて栄養満点。これに自由軒のカレーのように生卵を載せれば、完璧カレーと名付けてもいいんじゃないだろうか。味よし、栄養よしの、「なほみの完璧ドライカレー」の誕生だ。


カレーと言えば、なほみの完璧ドライカレーという時代がやって来る予感がする。また食べたい。


(IN☆POCKET2018年7月号より)

『ラストチャンス 参謀のホテル』

老舗ホテルの立て直しは日本の真価(プライド)の再生だ!
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