④お涼さまの名言実践講座その2

文字数 1,226文字

オーッホホホホ、「ドラよけお涼」のお通りよ!

『創竜伝』『銀河英雄伝説』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを世に送り出してきた田中芳樹さんのもう一つの人気シリーズ、「薬師寺涼子の怪奇事件簿」。最新刊『海から何かがやってくる 薬師寺涼子の怪奇事件簿』が講談社文庫より刊行になったのを記念して、お涼さまの魅力を深堀りしていきます! 

4回めの今回は、作品に登場するお涼さまの名言を実生活で役立てよう!という実践講座のその2。

ぜひ日々の生活の中でお役立てください!

ただし、その後の責任はとりかねますので、各自自己責任でお願いいたします!

【ケース3】


上司は五十代半ばの冴えないおじさん。

メールは見逃すしデジタルのことについてはお手上げだし、判断は遅いし会議は時間がかかる。

正直、使えない。

しかし自分の使えなさを補おうとするかのように、若い女性社員に対しては風当たりが厳しい。

今日も作成したパワポ資料を突き返された。

「これじゃあ資料とは言えないよ。アウトソーシングとか、ダウンサイジングとか、そんなカタカナ英語ばっかり使って、全く今の若い子は……。万人にわかる資料じゃないとだめじゃないか!」

──今どき、それを知らないなんて、あんただけだよ。


ここで言いたいお涼の一言は!

「無能者にネタまれるのはいい気持ちだわ、オッホホホ」


【ケース4】


ベビーカーに赤ちゃんをのせて外出中、まさかの土砂降りに。

雨具を持っておらず、レインカバーも持ち合わせていなかったので、早く帰ろうとベビーカーを押して早足で歩いていた。

ところが、前には中年男性二人組。傘をさしてペチャクチャしゃべりながら二人並んでのんびり歩いている。

子どもに雨がじゃんじゃんかかっている。

そこで、「すみません……」と声をかけた。

一人の男性が振り返ると、私を見てまさかの舌打ち。

そして一言。

「車道を歩けばいいだろ!」

──ここは謝るのが大人の対応と分かっている。

分かっているが、雨に濡れて歩いている赤ちゃん連れにそれはないだろうと腹が立ち、思わず叫んだ。

「あなたみたいのがいるから少子化が問題になるんだよ!」と。

男性は顔を真っ赤にして怒った。

「年上に向かってその言い方はなんだ!」


ここで言いたいお涼の一言は

「礼儀なんてものは、礼儀正しい相手に対してだけ守っていればいいのよ。失礼な奴には失礼で応じなさい」


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『海から何かがやってくる 薬師寺涼子の怪奇事件簿』


敵は深海怪獣、自衛隊、海上保安庁!?

警視庁の破壊の女神、絶海の孤島で

全軍突撃!


絶海の孤島に作られたリゾート地に怪生物が襲来。飛行艇が破壊され、島の人々に危機迫る。未解決事件の捜査で居合わせた薬師寺涼子警視は事態の収拾を急ぐが、海自と海保との主導権争いに巻き込まれ……。怪物と悪役(?)相手に「ドラよけお涼」の血が騒ぐ。部下の泉田を引き連れて不穏な謀画スタート!

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