男の子も女の子も桃から生まれて泣けばいい/おともだちピンク編集部

文字数 1,506文字

幼児向け雑誌「おともだちピンク」NOVEL DAYSILLUST DAYStreeの合同企画で、児童向けの物語、絵本の作品を募集中です!

おともだちピンク」は3歳から6歳ぐらいに向けた、子ども雑誌そこでおんなのこが主役の物語を書いてみませんか? 同時に「絵」と「物語」双方オリジナルの絵本も募集中です!


では、どんな物語が求められているのでしょうか……? 

──「おともだちピンク「編集部」からメッセージが届きました!

 どんぶらこどんぶらこと川から流れてきた桃をぱかーんと割ったら、中から玉のようなおとこのこが出てきました……というのは、言わずと知れた昔話の『桃太郎』ですが、もしこれが『桃子』だったなら。いや、桃子といわず、桃缶でも百恵でも、名前なんてなんでもいいから、おんなのこだったなら。桃子は鬼退治に行くだろうか。どんな風にたたかうだろうか。そんなことを考えてしまうぐらい、昔話には、おんなのこが活躍する物語がありません。


 この度、子ども雑誌『おともだちピンク』編集部とNOVEL DAYS、ILLUST DAYS、treeの合同企画として、「おんなのこ物語賞」を募集しています! 『おともだちピンク』という雑誌名を聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。「かわいいものいっぱい!」というキャッチコピーからスタートしたこの雑誌を象徴するのが、「ピンク」という色です。

 表紙も付録も誌面もとにかくピンク!ピンク!ピンク! こんなにピンクでいいのだろうか、と思いながらも読者の子どもたちに好きな色のアンケートを取ると、やっぱりピンクが圧倒的人気。不思議な色だなあと思います。

 

 その『ピンク』の中で連載されている4pの読み聞かせ用のお話が、「おんなのこ物語」。雑誌の名にあるからこそ、編集部も、ピンク=女の子らしさの象徴、と見えるようなジェンダーバイアスには人一倍注意しながらつくっています。それでもやっぱり、この連載は「おんなのこ物語」です。

 連載担当を引き継いだとき、おんなのこが主役の民話や昔話があまりにも少ないことに、衝撃をうけたことを覚えています。主役でも、動かない。かぐや姫もシンデレラも、物語にすると、自分の意志では、待つか帰るかしか選択できない! 

 

 性格も、描く夢もひとりひとり違っていていい。昔話は昔話として大事にしながら、もっと生きた「おんなのこ」のお話を届けたいと、近年は伝記を中心に掲載しています。医師として道を切り拓いたエリザベス・ブラックウェルや、女性教育に貢献した津田梅子をはじめ、宇宙飛行士の向井千秋、オリンピックマラソン金メダリストの高橋尚子……。読者が大好きな、ピンク一色で構成する、というわけにはいきませんが、色鮮やかな、キラキラした誌面になるようには、一際意識しています。読者から「わたしもこんなふうになりたい!」といった言葉をいただくと、心からうれしくなります。

「むかいちあき」より イラスト/ K2商会

 ただ、もちろん伝記も楽しいのですが、今だからこその「物語」も届けたいのです。伝記は、かつておんなのこだった大人、先輩の物語。創作童話の素敵なところは、読者により近い立場で、一緒に冒険できることではないかと思っています。


 どんな子でもいい。桃太郎でも桃子でも、泣き虫でも血気盛んでも、妖怪でも異星人でも。イラストのタッチも問いません! 4pのなかで考え、生きて、動く、唯一無二の「おんなのこ物語」を、楽しみにお待ちしています!

おともだちピンクpresents「おんなのこ物語賞」

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☟「おんなのこものがたり」から生まれた本もあるよ!☟

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