おともだちピンクpresentsおんなのこ物語賞 結果発表!
文字数 2,572文字
幼児向け雑誌「おともだちピンク」×
NOVELDAYS・・ILLUST DAYS ・tree の合同企画
おともだちピンクpresentsおんなのこ物語賞 結果発表!
「おともだちピンク」はかわいいものが大好きな3~6歳のお子様と、その保護者様を中心に読んでいただいている雑誌です。
読者の皆様に喜んでいただけるようなおんなのこが主役の物語を、投稿サイトNOVELDAYS・ILLUST DAYSと文芸サイトtreeとタッグを組んで募集しました。応募形式は「物語部門」と「絵本部門」の二つ。2021年2月末で締め切り、応募総数はなんと280本! 本当にありがとうございました。
結果発表
<物語賞>
大賞:「カピバラひめ」 香秋ちひろ
佳作:「ふねのしょうじょ ラメリ」 mikan_jam
<絵本賞>
大賞:受賞作なし
佳作:「わたしのまほう」おおもりあめ
<賞金・賞品>
大賞:賞金5万円+結果発表、受賞作掲載のおともだちピンク
佳作:おともだち特製図書カード+結果発表、受賞作掲載のおともだちピンク
たくさんのご応募、本当にありがとうございました!
座談会メンバー
N…おともだち編集長。
I…おともだち編集者。
M…NOVELDAYS編集長。
H…NOVELDAYS編集者。
Y…tree編集者。
大賞は…見たことも聞いたこともないおひめさま!
N 「おともだちピンク」で連載中の「おんなのこものがたり」は、おんなのこが主人公のものがたり。テーマは「何でもできる! 何でもなれる!」…なんですが、昔話や名作物語では、活き活きと自分の意思で活躍するおんなのこの物語がとても少ない。──ということで、今を生き、未来へと向かう子どもたちの世界が広がる、新しくて自由な「おんなのこ物語」を書ける新しい才能を発掘しようと始めたのがこの賞です。
I さて、まずは「物語賞」です。こちらは満場一致で香秋ちひろさんの「カピバラひめ」に決まりました!
あるところのおひめさまが、魔女から魔法をかけられて、カピバラなってしまう、というお話です。私は最初に読んだ時からオリジナリティーの高さに注目していました!
M 「カピバラ」にびっくりしましたが、キャラクターがいいですね。
H ほほえましかったです。読後感もいいですよ。
Y 展開も予定調和ではなく、いい意味で予想を裏切られましたね。
N 多少、登場人物の言葉遣いが気になりましたが、物語の魅力、主人公のポジティブな姿勢がそれを上回
りました。
予想外の大豊作! 急遽「佳作」を設定!
N そして、本来大賞だけと思っていたんですが、素晴らしい作品が多かったので、特別に「佳作」を設け
ました!
I 「物語賞」の佳作は、mikan_jamさんの「ふねのしょうじょ ラメリ」です!
Y 船の少女だけに「せんがい(船外)」は……。
一同 …………(スルー)。
N さあさあ、時間もないので急ぎますよ。「絵本賞」はやはり、絵も描いてお話もオリジナルで…ということでかなりハードルが高かったと思うのですが、それでも24本が応募作としてエントリーされました!
Y 絵柄がとてもかわいらしく、画力も確か。プロレベルです。半面、これといった山場にかけ、お話が弱いのが残念でした。
M お客さんはどうなったの? など、疑問も残りましたね。
H 主人公に名前もほしかったですね。でも一生懸命でかわいいキャラクターです。
I さて、というわけで「おともだちピンクpresents おんなのこ物語賞」は、香秋ちひろさんの「カピバラひめ」、佳作はmikan_jamさんの「ふねのしょうじょ・ラメリ」とおおもりあめさんの「わたしのまほう」と決まりました。「カピバラひめ」は、現在絶賛改稿中。2021年7月15日発売の「おともだちピンク」に掲載されますので、お楽しみに!
M ちょっと待った~! 大賞の香秋ちひろさんから、受賞コメントが届きましたよ!
<受賞のことば>
子どものころ「カロリーヌのせかいのたび」という本が大好きで、よく母に読んで読んでとせがんでいたのですが、それが毎晩しつこく続いたため、困り果てた母はカセットテープにお話を録音して聞かせていたそうです。
それから大きくなるにつれ、物語を読むだけでなく書くことも楽しくなり、たびたびくじけつつも、これまでたくさんの人に応援してもらいながら、長年続けていたところ、今回「おんなのこ物語賞」というすてきな賞を受賞することができました。
子どものころの私がカロリーヌちゃんと動物たちの冒険にワクワクしたように、カピバラひめのお話も、たくさんの子どもたちに楽しんでもらえるといいな、と心から願っています。 香秋ちひろ
I そして、審査員の矢部美智代先生(児童文学作家)からも受賞作「カピバラひめ」にコメントをいただいております!
「とっぴな発想ですが、おひめさまの心が素敵で、うなずいてしまいました。魔女も言葉が気になりますが、憎めません。楽しく、やさしいお話ですね。」 矢部美智代(児童文学作家)
それでは、おともだち8月号増刊「おともだちピンク」(7/15発売)をお楽しみに!
「おんなのこ物語賞」にご応募くださったみなさん、本当にありがとうございました。
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