編集長ジミーがオススメ、7月の光文社文庫!

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 小林亜星さん。ジャンルを問わず数々の名作を作曲され、アニソンでも「ガッチャマンの歌」「コン・バトラーVのテーマ」「花の子ルンルン」など、不滅の名作を残されました。私も縁あってお話しさせてもらったことがありますが、本当にお優しい方でした。ご冥福をお祈りいたします。弊社のアニソン同好会もしばらく開催できずにいますが、再開されたらまずは一曲歌いたいと思っています。
 さて、7月の光文社文庫、まずは知念実希人さん『神のダイスを見上げて』からオススメしましょう。刊行される作品は話題作ばかりで、いま乗りに乗っている知念さんですが、この作品は、ダイスという小惑星が地球に衝突するかもしれないという状況下で、最愛の姉を殺した犯人を探すという、極限の中でのエンターテインメント。やはりページをめくる手が止まりません。光文社文庫には『優しい死神の飼い方』『黒猫の小夜曲』という人気シリーズもありますので、ぜひこちらも。
 続いては、田丸雅智さんの『ショートショート列車』を挙げましょう。日本のショートショート界を牽引する田丸さん。どの作品も創意工夫に溢れたものばかりで、しかもショートショートを書くコツまで教えてくださる、まさに伝道師。本書は日本の47都道府県を取り上げて、その県ならではのアイテムを使って物語を紡ぎます。地元はもちろん、これから旅行に行ってみたい県の物語を存分に味わってください。あ、カバー裏の「プラス1」もお見逃しなく。
 最後に岡本綺堂さんの『修善寺物語 新装増補版』を。捕物帳の原点として有名な『半七捕物帳』の著者ですが、怪奇幻想小説でも名作が多く、確かに半七もそうした事件に遭遇することが多いですよね。特に本書収録の「玉藻の前」は、あやかしの美女と陰陽師の恋と対決を描いてワクワクします。現代のファンタジーの原点ともいえる傑作。ぜひライトノベルを愛読するような方たちにも読んでほしい作品です。
 それにしても春アニメは名作が多かったですね〜。特に『Vivy』『86』『シャドーハウス』と並んだ土曜夜は毎週最高でした。あと辻真先さんが日本ミステリー文学大賞の記者会見でオススメしていた『ゾンビランドサガ』の続編『〜リベンジ』も。秋のフランシュシュのライブにも行きたいなあ。そんなアニメ好きのジミーも超オススメする光文社文庫のマンガサイト「COMIC熱帯」もグランドオープンしました。ぜひこちらもよろしく!


https://www.comicnettai.com/

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