【インタビュー】映画「耳すま」体験ができる? 新型書店Chaptersに聞く

文字数 2,550文字

2020年12月よりスタートする本好きのための新サービス「Chapters」!

その出発点や魅力について、運営会社MISSION ROMANTICの森本さんにお話をうかがいました。

Profile/森本萌乃


1990年東京生まれ、株式会社MISSION ROMANTIC代表。

twitter:https://twitter.com/cheermoe

instagram:https://www.instagram.com/moeno_morimoto_romantic/


◆本に手と手が重なるように出会える、新しいオンライン書店


ーー(tree編集部、以下同)12月より読書好きに向けた新たなオンライン書店を開始するとうかがいました。どんな書店なのでしょうか?


森本 はい。新たにオープンする書店”Chapters bookstore”は、本と合わせて”人との出会いの予感”をお届けするオンラインの書店です。読書は一人で楽しめる気軽さと孤独感が素晴らしいエンターテイメントですが、そこに、誰かと共有できる選択肢を加えることでもっと読書を楽しめる書店を目指しました。


ーー今までになかったサービスに思えます。どういった着想から生まれたのでしょうか?


森本 映画「耳をすませば」がアイディアの源です。偶然同じ本を借りたことから出会い、二人距離が縮まっていく映画の冒頭部分が大好きで、これを現実にも生み出したいと感じました。

現在のオンライン起点の出会いは、「出会いたい!」と宣言して行動しないと何も始まらないですよね。アプリをダウンロードしたり、結婚相談所に登録したり。これに以前から疑問を感じていました。出会いたいと言わなくても出会っちゃう、予期せぬタイミングで出会ってしまう、”出会いの予感”を作れたら、多くの人に喜んでもらえるのではないかと思いました。そんな予感を、書店で感じてもらいたかったんです。読書って孤独でストイックだからこそ、思いを共有できた時に奇跡のように嬉しいと私は思うので。

映画「耳をすませば」のワンシーン(スタジオジブリ公式HPより)

ーービデオチャット機能について、もっと詳しくうかがえますでしょうか?


森本 出会いの手段として、同じ本を選んだ者同士がオンラインで繋がれるビデオチャットを採用しおり、ビデオチャットという呼び方は無機質なので、Chaptersでは”アペロ”と呼びます。

アペロでは、誰でも気軽に参加していただけるような3つの工夫を施しました。


1つ目は時間。ビデオチャットは20分に設定されていて、毎週土曜日・日曜日・月曜日の17:00~と17:30~が開催のタイミングです。ランチでもディナーでもない17時台って案外時間があったりするので、お客さまの現在の生活スタイルを尊重しながら、無理なく取り入れてもらえるよう考えました。万が一楽しくなかった場合は、夜にリアルな友人と飲み直すこともできますしね笑。


2つ目は制限。マッチは、購入した本やいくつかのプロフィール情報を元に、運営が自動で2~3人に振り分けるので、お客様は相手を選ぶことができません。さらにビデオチャットの冒頭10分は、ビデオをオフにして音声だけの会話となります。

事前情報が多すぎることもオンライン起点の出会いの課題だと私は感じたので、本をきっかけとする感性のマッチを実現するために、あえてルールを作りました。


3つ目は会話。初対面でも気軽に会話が進むよう、会話のトピックスは読んだ本に合わせて運営が事前にご用意しています。20分間で10問、恥ずかしがり屋な方も、時間はあっという間に感じられるはずです。

ーー気になる選書はどういったものになるのでしょうか?


森本 選書は、まずChaptersチームがテーマを設定し、以下条件の元で現役書店員さんに選書を依頼します。出てきた本はお客様代表としてChaptersが全て読み、最終的に毎月4冊に絞られていきます。



【Chapters選書時の判断基準】 

①フィクション・ノンフィクション問わず文庫作品であること

②エンタメ作品としての読みやすさ(目安:冒頭100ページでストーリーが入ってくるかどうか)

③誰かと感想を話したくなる読後感

④教養としての読む価値

⑤(ごく稀に)上記に当てはまらずとも、選書者のうち誰か1人の強烈な推薦本



本の好みは千差万別ですが、書店員さんの選書って、時々偏りがあったり難解すぎる本が混じっているんですよね。Chaptersの想定するお客様は、読書好きはもちろん、これを機に読書を始めたい方もいらっしゃるので、私のように出版・書店業界で働いた経験のない人が、普通の感覚で面白いと感じる本を取り揃えていきたいと思っています。それがどこまで意味があるかは分からないのですが...読書って時間がかかるので、お客様の大切な時間をなるべく有意義なものにしたいと思い、”味見”をしています。


ーー最後になりますが、Chaptersはどんな人に使ってもらいたいですか?


そうですね、Chaptersをきっかけに、読書を生活に取り入れたいと思うお客様が増えてくださると嬉しいです。本が届くまで、読書中、読み終えた後、全てを含めた”読書体験”をお届けするのがChaptersの役目です。

本を人にお薦めされると、より楽しいですよね。面白かった!全然面白くなかった!なんでもいいんです、そんなお客様ご自身の感覚をシェアし合って、また翌月新しい本と人に出会う、そんな体験をお届けできたら嬉しいです。


ーー貴重なお話をありがとうございました!

>>Chaptersサイトへ


【Chaptersサービス詳細】


価格(オープン価格、2021年2月まで限定)

1ヵ月プラン:¥1,490/月 

3ヵ月プラン:¥4.330/3ヵ月

金額に含まれるもの

文庫本1冊

送料

毎月のアペロ参加申し込みの権利(1回分)

Chapters bookstoreサービス利用料

※金額は全て税込です。

※18歳未満の方はご利用になれません。

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