#01 熱い思いがほとばしる

文字数 1,871文字

手書きPOPは、書店の店頭で作品を手にとってもらうためのツールである。
書いているのは書店員だったり、担当編集者だったりするが、そこには書き手の熱い思いや作品の魅力が凝縮され、工夫が詰め込まれている。
本連載では、これまで刊行したすべての作品に手書きPOPを作ってきたレジェンドノベルス編集部が、さまざまな切り口から厳選した手書きPOPコレクションを紹介する。
初回である今回は「これぞ手書きPOP」というべき、作品に対する熱い思いがあふれるPOPを紹介したい。
①『コボルドキング 1 騎士団長、妖精犬の王になる』
「ガチ泣き」という、本作品を読み終わったあとに起こる現象をそのまま活写したもの。
感動的な作品は、その感動こそが最大の魅力であり提供価値。
このPOPでは、この作品を読んだら泣けるよ、という提供価値をストレートに訴えかけている。
②『ダイブ・イントゥ・ゲームズ 1 ぼっちな俺とはじめての友だち』
子どもの頃、友だちと一緒にゲームを楽しんだ思い出を持っている人は多い(はず)。
この作品の読み味は、まさにその楽しい思い出の追体験だ。
そこで、このPOPでは、友だちと一緒にゲームを楽しんでいる目線から、共感を呼び起こす表現を追求してみた。
③『ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記アウタラグナ 1』
この作品を読んだときの衝撃と読後感を、そのまま書いたもの。
「もはやこれは神話だ」「すごいものを読んでしまった」と、大げさなようにも見えるが、そういう言葉を選ばなければ伝えきれないスケールの物語なのだ。
創刊第二弾のPOPなので、POP表現としては稚拙だが、その分シンプル&ストレートに伝えたいことを伝えるものとなっている。
賑やかな店頭では、これくらいシンプルな方がかえって目立つのでは、という気も。
一口に、熱い思いを乗せたPOPといっても表現はさまざまだ。
しかし、共通点として言えるのは、このタイプのPOPはいずれも書き手が読者の視点で書いているということだ。
面白い本を読んだら人に勧めたくなるし、勧められたら読みたくなるという本好きの性質がPOPになったのが、このタイプのPOPなのである。
今回紹介した作品はこちら。
①『コボルドキング 1 騎士団長、辺境で妖精犬の王になる』
著:Syousa.
イラスト:sime
 数々の武功で敵からも味方からも一目置かれていた騎士団長・ガイウス。
 戦場では勇名を馳せた彼だが、政が苦手なこともあり、母の弔いをきっかけに爵位を返上し、帰郷し、森の眷属であるコボルドたちと出会う。
 初めこそガイウスをよそ者扱いしていたコボルドだが彼の勇猛果敢さに触れ徐々に信頼をよせていく。
 しかし、森の中に「冒険者」と称するならず者が跋扈し、コボルドの村を脅やかし始める。
 ガイウスは友であるコボルドたちを守りきることができるのかーー!?

定価 本体 1200 円+税
発売日 2019年01月09日
ISBN 9784065136904


②『ダイブ・イントゥ・ゲームズ 1  ぼっちな俺とはじめての友達』
著:佐嘉 二一
イラスト:U35
小学生のころからゲームが大好きな赤石信悟。
信悟は実生活では周囲とまともに話をすることもできないコミュ障の彼が、初めてのVRゲームに選んだのは、海洋生物になって気ままに雄大な海を楽しむという『ザ・ライフ・オブ・オーシャン』だった。
さらに、『スラムドッグ・ウォークライ』『インフィニティ・レムナント』『Dragon×SlayerX』などの人気VRゲームに果敢にチャレンジしていく。
ゲームに青春をささげた若者の悪戦苦闘と友情を描く、新しいタイプの青春小説、ここに誕生!

定価 本体 1200 円+税
発売日 2020年06月08日
ISBN 9784065199770


③『ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記 1』
著:かすがまる
イラスト:海鼠
 ハイテンションかつ軽妙な語り口で人気を集めるゲーム実況者「いもでんぷん」は、圧倒的な難易度と理不尽極まりないシステムで「マゾゲー」としてマニアに愛されるゲーム『ドラゴンデーモンRPG・DX』の実況を始める。
『ドラゴンデーモンRPG・DX』の世界では、人類、エルフ、吸血鬼たちによる戦争が熾烈を極めていた。
 魔力で劣る人類は防戦一方だが、救世主が現れる。戦斧を武器に両軍に立ち向かう少女の名はクロイ。
 まさに「神に愛された」少女であるクロイの活躍を先頭に人類の大反撃が始まる。

定価 本体 1200 円+税
発売日 2018年11月07日
ISBN 9784065135907

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