編集長ジミーがオススメ、1月の光文社文庫!

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   あけましておめでとうございます。今年も光文社文庫をどうぞよろしくお願いいたします。昨年はコロナ禍が収束しないままの厳しい一年となりましたが、年が明けてもオミクロン株など予断を許さない日々が続きそうですね。個人的には大晦日に紅白歌合戦で、東京都響→LiSAさん→高橋洋子さんの素晴らしい曲を続けて聴けたのは幸せでした。再び立ち上がる勇気をもらった気がします。


 さて、光文社文庫1月のラインナップ。まずは3月に亀梨和也さん主演でWOWOW「連続ドラマW」にてドラマ化されます染井為人さんの『正体』から。一家惨殺事件の犯人として死刑判決を受けた死刑囚が脱獄。各地を転々とする彼が、潜伏先で出会った人々に残すもの。そして、逃亡を続ける彼の目的とは何なのか。大作ですが、読み始めれば一気読み。最後まで目が離せません。ドラマもですが、原作も大注目です!


 続いては宇佐美まことさんの『熟れた月』を。傑作『愚者の毒』で推理作家協会賞を受賞された宇佐美さんは、独自の世界の作品を描き続けていますが、本書もまさにそんな一冊。ヤミ金融の女性や取立て屋など、いわば社会の底辺で生きる人々。そんな彼らがそれぞれの人生を生きていく中で不思議な縁で結ばれ、最後には驚くべき結末が。一作読むとまたほかの本も読みたくなる中毒性を持った宇佐美さんの作品はこちらからぜひ。

 最後は時代ものから、諸田玲子さんの『旅は道づれ きりきり舞い』を挙げましょう。『東海道中膝栗毛』の著者である十返舎一九の娘、舞の周りには、酒びたりで奇行を繰り返す父をはじめ、葛飾北斎の娘のお栄など奇人変人ばかり。そんな一家が一九の故郷、駿府まで旅をすることになり……。今回も騒動騒動また騒動。舞の気苦労も絶えません。シリーズ最新作『きりきり舞いのさようなら』も、単行本で好評発売中です。

 さて、昨年末、もう一つ驚いたのは『幻解!超常ファイル』の年末スペシャルです。番組ももちろん楽しかったのですが、巨大グモが人に迫るというネタの時に、BGMとしてなんと東映版『スパイダーマン』の主題歌「駆けろ!スパイダーマン」が流れたことです!! 「チェンジ レオパルドン!」渡辺宙明さんの名曲をこのタイミングでまさか聴けるとは。いや、来年こそはいい年になるな、とここでも思いました(笑)。

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