お正月といえば、やっぱりミステリーでしょう!
文字数 2,417文字
文芸ニュースサイト「tree」では、小説の試し読みやエッセイ、新刊や既刊のブックガイド、人気作家の対談やインタビュー、朗読や舞台といったイベント情報、フェアや文学賞といったニュースなど、「あなたと物語の出会い」をお手伝いすべく、毎日様々な記事を配信していきます!
今年も「tree」をどうぞよろしくお願いいたします!
さて、お正月といえば、1富士 2鷹 3ミステリー
……ということで、2023年1発目は「お正月(大晦日を含むのはご愛嬌)を舞台にした推理小説」10本をご紹介!
おせちとお雑煮を食べたあとは、こたつに入ってミカンをつまみながら、謎解きとしゃれこみましょう!
『遠回りする雛』(米澤穂信)
『七回死んだ男』(西澤保彦)
『コズミック 世紀末探偵神話』(清涼院流水)
『変調二人羽織』(連城三紀彦)
「文芸」という言葉通り、小説の世界は文字による芸術の世界なわけですが、連城三紀彦ほどに美しい芸術を生み出した人はそう多くないのではないか。連城初期の傑作短編が表題作「変調二人羽織」です。お正月にある落語家が殺され、容疑者はその密室に居合わせた関係者たち。捜査が進むにつれ明らかにある衝撃の真相は。
大富豪の別荘で、少女が当主である大叔父の命を奪った⁉ 一族は隠蔽工作を行うが……。
『Wの悲劇』(夏樹静子)
正月、日本有数の製薬会社の会長家が別荘に集まっていた。そんななか殺人発生! 家族の誰からも愛される少女の殺人を隠蔽するために、一族は事件を捏造しようとするが……。クイーンの名作『Yの悲劇』に捧げた夏樹静子の意欲作です。
『メルカトルと美袋のための殺人』(麻耶雄嵩)
『正月十一日、鏡殺し』(歌野晶午)
『ナイン・テイラーズ』(ドロシー・L・セイヤーズ/浅羽英子 訳)
乱歩も愛したという名作長編。ミステリーにおいて「除夜の鐘」ものというジャンルはないかもしれませんが、セイヤーズの『ナイン・テイラーズ』はそう呼んでも良いのかもしれません。ピーター卿は事故によりある村に滞在することになり、そこの教会で新年を迎えるための鳴鐘儀式に参加することに。鐘の音は、恐るべき事件の幕開けとなる……。多層的な謎が魅力のマストリードな1冊です。
『悪魔の涙』(ジェフリー・デーヴァー/土屋晃 訳)
『素敵な日本人』(東野圭吾)
あなたのお気に入りは入っていましたか?
2023年の三が日は、「ミステリー正月」に決まりですね!