『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成)

文字数 1,111文字

いま話題のあの作品を、マンガでひとかじり!

ブックソムリエ猫のスピンと、飼い主シオリが話題の本をあーだこーだとご紹介します。

気になった作品があったら、ぜひ本をお手にとってくださいね。


今回ご紹介するのは、『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成)

狭間シオリ:アラサー会社員

スピン:ブックソムリエ猫

シオリ&スピンのアフタートーク!
やあ、夢中で読んじゃったなぁ。

2021年に出たミステリの中でもイチオシ! って人が多いよね。東日本大震災の年の就活生を描いた作品ってことで、毎年この時期に思い出しそうだよ。

前半から、引っかかるシーンがいくつも出てきて、「これがあとあと謎解きの糸口になるんだろうな」と思うんだけど、結局は作者の手のひらの上でコロコロ転がされてたよ、私は。
この構成は巧みのひとことだよね。

「えっこの人が犯人だったの……!?」が、何回くつがえされただろ。しまいには語り手のことも信用できなくなってきたりして……。

就活時代のことは思い出した?

たしかに、約10年前に就活してたアラサー世代としては刺さる。でも彼らみたいには優秀じゃなかったからなあ……。当時の私、壁にぶつかりながらも頑張ってたよなと思い出したし、縁があって就いた今の仕事頑張るぞーって、意外と勤労意欲も湧いたよ。

へえ、殊勝なこと言ってる〜!
あと、大学とか企業の名前が実名で出てくるのがけっこう珍しいと思った。
そうだよね。そしてそこが謎解きに欠かせないファクターだったりして……。
うんうん。登場人物と同じ大学に通った読者は、一足早くトリックに気がつくかもしれないね……?
今回紹介した本は……


『六人の嘘つきな大学生』

浅倉秋成

角川書店

1760円(1600円+消費税10%)

描いた人:藤沢チヒロ@uwabamic

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色