『ペッパーズ・ゴースト』(伊坂幸太郎)

文字数 1,306文字

いま話題のあの作品を、マンガでひとかじり!

ブックソムリエ猫のスピンと、飼い主シオリが話題の本をあーだこーだとご紹介します。

気になった作品があったら、ぜひ本をお手にとってくださいね。


今回ご紹介するのは、ペッパーズ・ゴースト伊坂幸太郎)!

狭間シオリ:アラサー会社員

スピン:ブックソムリエ猫

シオリ&スピンのアフタートーク!
うーん! 今回なかなか読みごたえがあったよ
お疲れ様~! でも楽しかったでしょ?
うん! 先の展開がぜんぜん予想できなくて、終盤になると「あとこのページ数でまとまるの!?」ってハラハラしたけど、最後は気持ちよく本を閉じられた。
ロシアンブルとアメショーの殺し屋二人組のやり取りが、ウィットがきいててカッコイイよね。あのバディが出てくるアニメがあったらいいのに。
スピン、猫モチーフなのもあって気に入ったね!?
まあね~。シオリの印象に残ってるのは?
ピンポイントだけど「ヘディング」かな?
主人公の壇先生のお母さんが、「頭を使って考えなさい」っていう時に「ヘディングしなさい!」と言う人で、ピンチに陥った先生は「ヘディングしなければ…!」っていつでも一生懸命考えている。
壇先生、おおむね全編通してピンチだったねぇ。
〈先行上映〉の能力もすごく面白いよね。いろんなシーンで役に立つ力だけど、「感染」するためにあの手この手使うのが楽しかった(笑)
特殊能力があって正義漢の主人公っていったら、カッコよく立ち回って事件を解決してくれそうだけど、壇先生は悲しいくらいにそうじゃなくて。


そうそう、ひたすら巻き込まれてた……でも常に「ヘディング」して、いろんな事件がつながった物事の全体を、正しく見ようとしているところが好感持てたな。
後半には、ニーチェの思想の「永遠回帰」について語られるけれど、シオリ、ニーチェも読みたくなった?
うーーーーーん、興味はすごくあるんだけど、今の私に何割理解できるかなぁ、もっと時間のある時にしようかな……
とか言ってたら、ずっと読まないまま何年も経っちゃうやつ!
ですよねぇ……じゃあ決めた!
『ツァラトゥストラ』、こんどのお正月休みに読むことにするよ! 難しくても一度読んで、壇先生や著者の伊坂さんみたいに、時間をおいてまた読んでみたいもんね。



今回紹介した本は……


『ペッパーズ・ゴースト』

伊坂幸太郎

朝日新聞出版

1870円(1700円+消費税10%)

描いた人:藤沢チヒロ(@uwabamic



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