編集長ジミーがオススメ、9月の光文社文庫!

文字数 1,025文字

 はじめまして! 光文社文庫編集長ジミーです。今月からtreeに参加するにあたって「編集後記」みたいなものを書け、と言われたのですが、とりあえず毎月のオススメの紹介を雑談も交えて書いていくことにします。

 光文社文庫9月のオススメはまずは赤川次郎さんの「爽香シリーズ」の最新刊『焦茶色のナイトガウン』です。1年に1作、主人公の杉原爽香が1歳ずつ年齢を重ねるシリーズも今回が33作目! 15歳だった彼女ももう47歳。一緒に成長してきた読者の方も多いと思いますし、最初の刊行時にはまだ生まれていなかった方もいると思います。もちろん今から読んでも楽しめます。コロナ禍でステイホームを余儀なくされている方も多いと思いますが、そういう時こそ長いシリーズを読んでみるのはいかがですか?



 長いシリーズと言えば、個人的に中学時代からずっと読んでいるのは7月に新刊も発売されました「グイン・サーガ」です。著者の栗本薫さんが亡くなられてからも新たな著者の方々によって、外伝を合わせれば170巻を超えて書き継がれています。こちらももう40年ですか……自分が生きている間に『豹頭王の花嫁』を読めることを祈っています。
 さて、さらに今月のオススメは女性作家の力作2点です。光文社文庫初登場の真梨幸子さんは「イヤミスの女王」として知られていますが、本書『向こう側の、ヨーコ』も超絶技巧の傑作。すれっからしのミステリファンにも読んで欲しい作品です。



 そして同じく初登場となる寺地はるなさんの『みちづれはいても、ひとり』もたいへん心に「刺さる」作品です。タイトルにこめられた深い意味を最後の最後に感じることになるでしょう。


 
 本当はすべての作品をオススメしたいのですが、毎回3冊ということにいたします。もちろん、今月刊行されるすべての作品がオススメなのは間違いありません。

 今回、初めて光文社文庫の存在を知った方もいらっしゃるかと思います。これからtreeで作家のみなさんや、編集担当者がさまざまなことを語ります。少しでもみなさんの身近な存在になれるよう、これからどうぞよろしくお願いいたします。

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