どう読む?芥川賞『ブラックボックス』プロの読み手に訊いてみる!
文字数 873文字
突然ですが、みなさん!こんなふうに思ったこと、ないですか?
「本を読むのは好きだけど、感想を訊かれるのがツライ……。」
「ほかの人はどうやって小説を読んでいるのか気になる!」
倉本さおりさんとの
「本読みのプロは芥川賞受賞作をどう読む?」をテーマに、講談社文庫公式Xのスペースで書評家の倉本さおりさんにお話を伺います。
倉本さおり(くらもと・さおり)
1979年生まれ。書評家。週刊新潮「ベストセラー街道をゆく!」、小説トリッパーでクロスレビューを担当中のほか、文芸誌、週刊誌、新聞各紙で書評やコラムを中心に執筆。『文學界』新人小説月評(2018)、毎日新聞文芸時評「私のおすすめ」(2019)、文藝「はばたけ! くらもと偏愛編集室」(2019~21)共同通信文芸時評「デザインする文学」(2020~2023)。
TBS「文化系トークラジオLife」サブパーソナリティ。共著に『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(立東舎)、『韓国文学ガイドブック』(Pヴァイン)など。
トークテーマにさせていただくのは、砂川文次さんの『ブラックボックス』。
2021年下半期に芥川賞を受賞した作品です。
文庫化に際し、倉本さんに解説を書いていただきました。
・「読む」って楽しいorむずかしい?
・どこに着目して読めばいい?
など、ここでしか聴けない話が盛りだくさん!
これを聴くと「読むこと」がもっと楽しくなる♬
自転車メッセンジャーのサクマは仕事を転々としてきた。繰り返しの毎日を続ける不安と焦りから、逃げるようにペダルを漕ぐ。パートナーの妊娠をきっかけに転職活動を始めたサクマだったが、そこに税務署の役人が現れて……。圧倒的な描写力で社会への言い知れない怒りと孤独、閉塞感を捉えた、芥川賞受賞作。