(4)冲方丁【伊奈忠次】

文字数 645文字

現代を代表する作家・漫画家・学者・舞台で活躍する芸人やタレントの方たちに、好きな戦国武将のアンケート調査を実施いたしました。

激動の令和において、人気のある武将は果たしてだれなのか?!

冲方 丁(うぶかた・とう)さん


──1977年岐阜県生まれ。96年『黒い季節』で第1回角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、10年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、12年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。

【わたしの好きな戦国武将】


伊奈忠次

今、最も気になっている武将は伊奈忠次です。埼玉県北足立郡伊奈町の町名の由来となった関東きっての名代官として知られていますが、戦国ならではの波瀾万丈の人生を駆け抜けた人物でもあります。家康に仕えていたものの父が三河一向一揆に参加して出奔。許されて家康の嫡男である信康に仕えるも、信康が武田氏との内通を疑われて自刃すると、また出奔。


和泉国の堺に移住すると本能寺の変が起こり、なんとたまたま堺にいた家康を助け、有名な「伊賀越え」に尽力。これでまた徳川家に仕え、三度目の正直とばかりに名代官への道を歩みます。豊臣秀吉の小田原征伐でも、文禄・慶長の役でも、大軍移動を実現すべく奔走し、家康が江戸に移封されてのちは関東代官頭として開墾に河川整備にと大忙し。江戸幕府の財政面での礎を作ったといっても過言ではなく、関東各地に、彼の官位である「備前守」にちなんだ備前堤などが今も残されているとか。

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