『二人がいた食卓』を再現! —泉のレシピ大公開― 第1回

文字数 1,566文字

『二人がいた食卓』には、美味しそうな料理の描写が盛りだくさん!

旺介との関係に揺れながら、泉がその時々で腕を振るった料理をいくつかピックアップし、「食の検定」1級を持つ著者の遠藤彩見さんと、料理デザイナー・清野美智さんにレシピを監修していただきました!

サッと作れる簡単レシピから、ここぞという時に挑戦したいレシピまで、計5品を順次掲載いたします。

作品とあわせて、ぜひお楽しみください!

【写真】水野昭子

プロフィール
写真右:

遠藤彩見(えんどう・さえみ)

東京生まれ。1996年、脚本家デビュー。1999年、テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。2013年、『給食のおにいさん』で小説家としてデビュー。同作はシリーズ化されている。他著に、『キッチン・ブルー』『イメコン』『バー極楽』など。

・公式サイト

https://endosaemi.com/

写真左:

清野美智(きよの・みち)

チリアロハ食堂という屋号で、レシピ開発やイベントケイタリング、お店での出張料理をしている。屋号は大好きな唐辛子(チリ)と第二の故郷ハワイ(アロハ)から。スイカ、桃などのフルーツ料理や、スパイス&ハーブをたくさん使った料理が得意。

・ブログ

https://chilealoha.hatenablog.jp/

・クックパッド「チリアロハ食堂」のページ→https://cookpad.com/kitchen/40706653

愛の袋煮

p.48~p.49に登場。

泉が、まだ幸せを感じながら、旺介のためを思い、身体に良いメニューを食べてもらおうと毎晩腕を振るっていたころのレシピです。

材料(2人分)

・鶏ひき肉…120g

・油揚げ…2枚

・にんじん…刻んだ状態で大さじ1くらい

・いんげん(冷凍)…刻んだ状態で大さじ1くらい

・干ししいたけ…刻んだ状態で大さじ1くらい

・春雨…刻んだ状態で大さじ1くらい

・かんぴょう…1本

・おろししょうが

・醤油

・酒

・みりん

・片栗粉


作り方

① かんぴょうは洗って塩で揉み、塩を洗い流してから水に15分ほど漬け、結びやすい長さに切る。

② 油揚げは熱湯を掛けて二つに切り、閉じた方から切り口に向かって箸を押しつけながら転がし、開いて袋状にする。

③ にんじんと干ししいたけはみじん切り。いんげんは5ミリくらいの輪切りに。

④ 春雨は3分ほど茹でて一口大に切る。

⑤ 鶏ひき肉に醤油と酒各小さじ1、おろししょうが少々、片栗粉小さじ1を加えて混ぜ、野菜を合わせる。

⑥ 油揚げに詰め、巾着にしてかんぴょうを結ぶ。

⑦ 出汁に醤油・みりん各大さじ2を加えて煮立て、巾着を入れて中火で5分ほど煮る。冷まして味を含ませ、食べるときに温め直す。

レシピ監修・遠藤彩見さんからアドバイス!

◎油揚げは半分に切ってから一度冷凍し、解凍すると袋状にしやすいです。

◎簡単に作るなら、かんぴょうは使わず楊枝で縫うように留めるのがよいです。

◎煮る出汁は、めんつゆ(3倍希釈)50cc+水250ccで。


ローマ風卵スープ

p.178に登場。

すれ違っていく日々の中、気まぐれに態度を軟化させる旺介。モヤモヤしたものを感じる泉ですが、急なこととは言え久しぶりの手料理。好物を食べさせてあげたいという思いから作った一品。

材料(4人分)

・市販のコンソメキューブ…2個

・卵…2個

・粉チーズ…40g

・パセリ…適量


作り方

① ボウルに、卵と粉チーズを入れてよく混ぜる。

② 800mlの水を沸騰させ、コンソメを溶かす。

③ ①を②に入れてさっと混ぜ、すぐ火を止める。卵はふわふわな状態に。

④ 仕上げにパセリをかけて出来上がり。

このレシピを作りました、担当編集者より一言

普段料理をしない私でも、サッと作れました。 簡単なのに贅沢感と満足感あり! お腹がすいたら夜食に作っています……!

登場人物紹介

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