レペゼン母
文字数 777文字
第16回小説現代長編新人賞を受賞した、宇野碧(うの・あおい)『レペゼン母』が、8月10日(水)についに発売されます(諸事情があり、刊行延期いたしました。お待たせして申し訳ありませんでした)。
梅農家を営むおかんが、偶然再会したダメ息子とラップバトルで親子喧嘩をする、パワー満ち溢れた作品。
編集部では満場一致、選考会でも大絶賛の期待の新人。
『晴れ、時々くらげを呼ぶ』の鯨井あめ、『檸檬先生』の珠川こおりに続き、今年の受賞者も大注目!
どんな作品か、あらすじ含めてご紹介します。
あらすじ
マイクを握れ、わが子と戦え!
和歌山県の山間の町に住む深見明子。
穏やかに暮らす明子の唯一の心残りは、女手一つで大事に育て上げた一人息子の雄大のこと。
女手一つで大事に育て上げたのに、二度の離婚に借金まみれ、あげく妻を置いて家を飛び出すダメ息子に。
いったい、私の何がいけなかったのか。
そんな時、偶然にも雄大がラップバトルの大会に出場することを知った明子。
「きっとこれが、人生最後のチャンスだ」
明子はマイクを握り立ち上がるーー!
読むと母親に会いたくなること間違いなし!
笑えて泣けてグッとくる、親子小説の大本命!
選評より
こんなにスカッと面白い作品が新人賞なら、いっそ清々しいじゃないか!(中略)
おかんのラップが響く今宵、この余韻!
――朝井まかて
「親との戦い」ではなく、親の側から「子との戦い」を力強く描いた、大人の小説であると感じさせられた。
――宮内悠介
著者プロフィール
宇野 碧(うの・あおい)
1983年神戸生まれ。大阪外国語大学外国語学部卒。放浪生活を経て、現在は和歌山県在住。2022年、『レペゼン母』で第16回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。旅、本、食を愛する。
基本情報
講談社
2022年8月10日(水)発売
定価:1540円(税込み)
ISBN:978-4-06-527646-4