第8話『誰かの家』/三津田信三
文字数 280文字
「毎日、蒸し暑い……」
「とっておきのスリルを味わいたい」
そんなあなたにお薦め! 傑作ホラー短編集!
今日のトト神のオススメ小説ーー
「まだ誰にも、一度も喋ってへん話がある」 拭えども魍魎(あやかし)は肌に滑り憑く。 怪談の形で迫る六篇、三津田信三恐怖譚集。 再会した中学時代の友人は、奇妙な話を語り出した。 幽霊屋敷と噂の奇っ怪な邸宅。 無人でも廃墟でもなく、時折人影や窓の明かりが目撃されるという。 不良少年だった彼は悪友に唆され、半ば肝試しのように館に独り忍び込む。(表題作) 日常の裂け目の奥底で戦慄が踊る、"身も心も総毛立つ"ホラー短篇小説集。