2020年8月文芸新刊 注目作PickUp

文字数 1,449文字

プロの文芸編集者たちが、その月の「イチオシ」注目小説への愛たっぷりのコメントを寄せました!

◆甲子園球場を影で支える人々をご存知ですか? 【長編小説が特別無料公開中!】

『あめつちのうた』・朝倉宏景


夏の風物詩といえば甲子園。昨今の情勢に対応する形での初の中止に、関係者の無念さははかりしれません。そんな今こそぜひ読んでいただきたい小説があります。


『あめつちのうた』は、甲子園球場のグラウンド整備をテーマにした珍しい作品です。誰もがどこかで視界に入れたことがある「あのグラウンド」を整備する人々。瑞瑞しく描かれる、彼らの奮闘や人間模様に胸が熱くなります。


読めば、夏の甲子園を観る眼が変わります。そして次、球児たちがあのマウンドに立つ日が、一層待ち遠しくなるでしょう。


また、この8月の間だけ、高校生の方に向けて、出版社の特設サイトでこの『あめつちのうた』が無料公開中です。


特設サイトはこちら


簡単なアンケートに答えるだけで、最高の「甲子園球場」小説が読めます……。ぜひご一読ください!


(文芸編集:N島)

◆愛情は、すべてを帳消しにできる魔法なんかじゃない。

『愛されなくても別に』・武田綾乃


「響け! ユーフォニアム」シリーズがアニメ化もされ大ヒット。『その日、朱音は空を飛んだ』が吉川英治文学新人賞の候補になるなど、今最も旬な著者の最新作です。


武田さんが今回満を持して選ばれたテーマは「親と子」。愛されていれば何でも許さないといけないのか、愛されなければ“幸せ”になってはいけないのか――?


お金と時間とコミュニケーション能力がなければ友達を持つことさえ難しい、貧困と孤独を抱える今の20代が息詰まる現実と「戦って」いく。


その痛々しくも力強い姿に、何度も心を揺さぶられました。間違いなく武田さんの新しい“代表作”になる。その確信を持ってお届けします。


ぜひご一読ください。


(文芸編集:N谷)


※こちらは8月26日(水)発売予定です

◆王様のブランチでも紹介! 発売即3刷りの注目ミステリー

『法廷遊戯』・五十嵐律人


私はもともと法律に対して堅苦しいイメージを抱いていました。ですが『法廷遊戯』を読んで、法律は自分を守る武器になる、そう感じるようになりました。


本書には法律家を目指す若者たちに加えて、子どもから大人まで様々な登場人物が描かれています。普通に暮らしていれば法律と縁遠い人物たちですが、わけあって法律と係ることになります。


彼らの人間ドラマに引き込まれて、いつの間にか、法律と法に携わる人たちに親しみがわいていました。


7月23日のTBS「王様のブランチ」BOOKコーナーでご紹介いただき、売れ行きも絶好調です!


新人作家・五十嵐律人さんにぜひご注目ください!


(文芸編集:M岡)

◆東野圭吾の完全ガイド! 貴重なインタビューも収録です!

『東野圭吾公式ガイド 作家生活35周年ver.』・東野圭吾作家生活35周年実行委員会編


『放課後』での江戸川乱歩賞受賞から35年を迎える東野圭吾さん。


作家歴の長さも、その間に生まれた数々のベストセラーももちろん凄いのですが、新作一作ごとのクオリティーの高さが、まったく翳りを見せないどころか、まだまだ進化しているところが、超人的とすら感じられます。


その裏には、悩みに悩みながらいつも挑戦を繰り返してきた知られざる苦労が。ベストセラー作家の「思い」に触れることができる貴重なガイドブック。


「なにか面白い本ないかな~」と迷っている人にもおすすめです!


(文芸編集:H)

★こちらの記事もおすすめ!

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色