劇場スクリーンで感じたいド迫力!『大怪獣のあとしまつ』

文字数 1,437文字

話題の映画『大怪獣のあとしまつ』2月4日からの公開を前にYouTubeチャンネルのBundanTV(現 ほんタメ)で「尾身ちゃんのこのオチがすごい!」を担当したフリーモデル・尾身綾子さんが、『大怪獣のあとしまつ』の試写会に潜入! 等身大の言葉で綴る、忖度なしの映画レビュー!

©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

『⼤怪獣のあとしまつ』は、タイトルを聞いた時から早く観たいとワクワクしていた作品でした。いわゆる戦隊ヒーロー系の特撮作品では怪獣を倒すまでのストーリーを描いているものがほとんどにもかかわらず、すでに死んだ怪獣のあとしまつをどうするかが描かれている映画だなんて、絶対におもしろいじゃん︕と期待値⾼めで鑑賞しました。

その期待をいい意味で裏切られたなと思ったのは、劇中に登場する政治家たちのやりとり。

映画を観るまでは、政府関係者が出てくるしちょっとお堅めな内容なのかなと勝⼿に想像していたのですが、豪華な俳優陣が演じる政治家たちが真⾯⽬な顔をしてとんでもないことを⾔うシーンが本当に笑えて、期待していたおもしろさとはまた違った、コメディ要素での楽しさを味わえました。

©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

そんな政治家たちの中で私が⼀番好きなのは、ふせえりさん演じる環境⼤⾂の蓮佛紗百合(れんぶつさゆり)。怪獣の体についている突起物が爆発して悪臭ガスがでたり、どんどん膨張しはじめたりと、死体処理は⼀筋縄ではいかない。どの⼤⾂も⼈任せにする中、誰よりも積極的に⾏動するけれど、張り切りすぎて怪獣の上でズッコケてしまうなど、もし彼⼥が本当に政治家として活動していたら、国⺠に寄り添ってくれそうだなと親近感が湧きました。

©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

注目すべきは、死んだ怪獣をヘリコプターで⾒下ろすシーン。特撮のスペシャリストが⼿掛けている作品なだけあり息をのむほどの大迫⼒で、たしかにこの怪獣が地元の川で死んだらかなり困るな……と想像してしまうほど本当にリアル。これはスクリーンで⾒ないともったいない︕

そしてなんといってもこの映画の⼀番の⾒どころは、衝撃のラストシーン。⾒た⼈はきっと予想だにしていなかったまさかのオチで、誰かに話したいけど絶対に誰にも⾔えない、まさにどんでん返しの作品を⾒た後のあの感情に包まれるはず。

©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

劇場ではインパクト⼤のラストシーンを⽬で⾒て感じることができ、映画に忠実なノベライズ版では、⽂字におこされたラストシーンを読んで想像しながら感じることができる。映画と⼩説でこんなに違ったオチの楽しみ⽅ができるのは、“空想特撮”という新しいジャンルで描かれた『⼤怪獣のあとしまつ』ならではだと思います!

尾身綾子(おみ・あやこ)

フリーモデル。YouTubeチャンネルのBundanTV(現 ほんタメ)で「尾身ちゃんのこのオチがすごい!」を担当。

Instagram:https://www.instagram.com/ayk_omi/?hl=ja

『大怪獣のあとしまつ 映画ノベライズ』

橘もも/著 三木聡/脚本

人類を空前絶後の恐怖に陥れた巨大怪獣が突然、死んだ。

国民が安心したのもつかのま、死体の「あとしまつ」という問題が残された。腐敗・膨張が進み、爆発の危険が迫るなか、数々の作戦が決行されるが……。未曾有の危機を打開すべく、ひとりの男に使命が託される。

空想特撮エンターテインメントを完全小説化!


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