書評家が"発掘視点″で選ぶ文学賞!!

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書評家が"発掘視点″で選ぶ文学賞!!
 細谷正充賞 とは――



2018年から始まった、書評家個人が作品を選ぶ文学賞。一般社団法人「文人墨客」の1周年記念プロジェクトとして設立された。前年の9月からその年の8月に刊行された本を対象に、文芸評論家の細谷正充氏がイチ推しの5作品を選ぶ。歴史・時代小説の分野で知られる同氏だが、近未来が舞台のものや青春小説など受賞作品のジャンルは幅広い。記念すべき第1回には真藤順丈『宝島』ほか4作品が選ばれた。そして今年の10月4日に発表された第4回(令和3年・2021年度)では以下の5作品が受賞となった。



川瀬七緒『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(講談社)

羽生飛鳥『蝶として死す 平家物語推理抄』(東京創元社)

西尾潤『マルチの子』(徳間書店)

高野史緒『まぜるな危険』(早川書房)

矢野隆『戦百景 長篠の戦い』(講談社)



受賞作のは発表や、受賞作への細谷正充氏の書評は、コチラ(文人墨客でお読みいただけます!

今年の受賞作の中でも、treeでは下記の二作をピックアップ
東京の高円寺南商店街で小さな仕立て屋を営む桐ヶ谷京介は、美術解剖学と服飾の知識によって、服を見ればその人の受けた暴力や病気などまでわかる特殊な能力を身につけていた。そんな京介が偶然テレビの公開捜査番組を目にする。10年前に起きた少女殺害事件で、犯人はおろか少女の身元さえわかっていない。とりわけ遺留品として映し出された奇妙な柄のワンピースが気に掛かり……。

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