◆No.1 大河ドラマに山崎吉家が初登場!

文字数 1,580文字

越前の名門朝倉家の英傑・朝倉宗滴が没したあと後事を託され、朝倉家を守ることを固く誓った「宗滴五将」の筆頭「仁の将」山崎吉家。朝倉将棋最強の駒に譬えられた男は、なぜそこまで主家に尽くしたのか──。朝倉家家臣団の離反、謀略、裏切りのなかで孤軍奮闘する忠臣の姿を描いた『酔象の流儀 朝倉盛衰記』の裏話を、著者・赤神諒氏が語ります!

人気大河ドラマ『麒麟がくる』

『酔象の流儀 朝倉盛衰記』の主人公・山崎吉家が登場しています。

知る人ぞ知る名将のTVデビュー。

吉家を演じられるのは何と、名優の榎木孝明さん。

役作りに半端でない情熱を注ぎ込まれる榎木さんの名演技が楽しみでなりません。

かねて大河ドラマなどで、朝倉家は

信長をヒヤリとさせたものの、あっけなく滅ぶ脇役大名として、登場してきました。今回も似た位置ではありましょうが、『酔象』は滅亡する側の朝倉家の視点から描きました。

朝倉家は不幸な戦国大名です。

対外侵略を良しとせず、百年もの間、越前に平和をもたらしました。

朝倉義景は凡庸でしたが、強い外圧もないのに自滅するような暗君、暴君ではなく、平時なら、父祖の財産を受け継いで、次の世代に引き渡せたはずです。

ただ、戦が上手でなく、対外政策を間違えました。

国も富み、家臣にも有能な人材がいたので、織田信長という不世出の天才が近隣に現れさえしなければ、戦国の世を生き延びられたのではないでしょうか。

奥州の藤原三代にも少し似ている気がします。

ところで明智光秀が越前にいたことは間違いありません。

『麒麟がくる』に、後に光秀に仕える山崎長徳が登場するのかは執筆時点でわからないのですが、長徳は吉家の甥に当たると見られています。

登場人物が増えると複雑になりすぎるので、『酔象の流儀』では光秀を地の文で登場させるだけでしたが(しまった!)、史実ではきっと吉家と何かの接点があったはずです。 

『酔象』で描く吉家のキャラは、榎木さんのような甘いマスクの二枚目で……

はなく、ずんぐりむっくりの大男です。

ともかく名優が登用された史実は変わりません。

かくて山崎吉家が全国ネットとなりました。

一ファンとして大変喜んでおりますが、「山崎吉家って誰?」という方は、ぜひ『酔象の流儀』をどうぞ。

■主な登場人物

山崎吉家              内衆の重臣。宗滴五将の筆頭「仁」の将

前波吉継              義景の側近。内衆の名門、前波家の庶子

堀江景忠      加越国境を守る国衆。宗滴五将の「義」

魚住景固      内衆の重臣。宗滴五将の「智」

朝倉景鏡              義景の従兄で大野郡司。宗滴五将の「礼」

朝倉義景              第五代・越前朝倉家当主

印牧能信      景鏡の懐刀。宗滴五将の「信」

お宰        義景の三人目の室

小少将         義景の四人目の室。美濃斎藤家にゆかり

蕗               小少将の侍女

いと            吉家の室

山崎吉延      吉家の弟

朝倉伊冊(景紀)  同名衆有力者で敦賀郡司。景鏡の政敵。

朝倉宗滴              朝倉家最高の将。

※一乗谷朝倉氏遺跡(唐門)

赤神 (あかがみ・りょう)

1972年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。私立大学教授、法学博士、弁護士。2017年、「義と愛と」(『大友二階崩れ』に改題)で第9回日経小説大賞を受賞し作家デビュー。同作品は「新人離れしたデビュー作」として大いに話題となった。他の著書に『大友の聖将『大友落月記』神遊の城』『戦神』『妙麟』『計策師 甲駿相三国同盟異聞』 村上水軍の神姫』北前船用心棒 赤穂ノ湊 犬侍見参』『立花三将伝』などがある。

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