滴水古書堂の名状しがたき事件簿

文字数 907文字

『滴水古書堂の名状しがたき事件簿 1』
著:黒崎 江治
イラスト:Tamaki

 大学は卒業したものの、進学も就職も選べなかった「私」こと楠田由宇子。あるきっかけから、「滴水古書堂」という古本屋でアルバイトを始めることになる。
 しかし、店主の古戸時久は謎めいた男。右半身にあたる部分が、なぜか奇怪に蠢き、まさに「名状しがたい」動作をする男だった。さらに、店が取り扱う商品は、漫画やベストセラーの中古本などは一切なく、名前を聞いたこともない人物の全集や手記、書簡のほか、英語やラテン語、さらには謎の言語で題名が書かれた本など、普通の流通から弾き出されたような奇妙なものばかり。
 訪れる客ももちろん、少ない。しかし、物静かでトラブルのかけらもない店で、由宇子は働くことにしたのだった。
 そんなある日、古戸を呼び出す一本の電話が店にかかってくる。なんでも、古戸の師匠のような老婆からの依頼だという。由宇子は古戸とともに鎌倉に向かうのだが、それは奇妙な事件のほんの小さな入り口に過ぎなかった。

定価 本体 1200 円+税
発売日 2019年08月07日
ISBN 9784065164877



『滴水古書堂の名状しがたき事件簿 2』
著:黒崎 江治
イラスト:Tamaki

 大学卒業後、「滴水古書堂」という古本屋でアルバイトを始めた「私」こと楠田由宇子。普通の古本屋かと思いきや、店が取り扱う商品は、普通の流通ではまずお目にかかれない奇妙なものばかり。しかも、店主の古戸時久に持ち込まれる依頼の数々のおかげで、一般常識ではおよそ考えられないような奇妙な事件に遭遇することになるのだった。
 ある日、滴水古書堂に古戸の大学時代の同級生の乾という男がやってくる。歴史学者の乾は、ある遺跡を発掘中に見つけた不思議な金属の写真を古戸に見せ、この物体の正体と知りたいと相談を持ちかける。かくして古戸と由宇子は乾の遺跡発掘に同行することになるのだが……。人類の不思議な進化を巡る「時代の墓碑銘」など、全4編を収録。

クトゥルフ神話を下敷きにした、現代ホラー物語。

定価 本体 1200 円+税
発売日 2020年01月08日
ISBN 9784065185698


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