「湯けむり食事処 ヒソップ亭」シリーズ最新刊は文庫書下ろし!
文字数 1,939文字
そんなとき、ゆっくり温泉につかって、丹精込めた料理と旨い酒でひと息つける、気の利いた店があったら――。老舗温泉旅館「猫柳苑」の食事処、「ヒソップ亭」はまさにそんな店。
「猫柳苑」の支配人を務める幼なじみ夫婦のはからいで「ヒソップ亭」の店主になった、腕のいい料理人・章。彼には、理不尽な理由で勤め先を首になった過去があります。
「猫柳苑」の先代の料理長の娘・桃子や、一人前の料理人を目指す安曇と協力し合いながら、店を訪れた人がほっとできるよう、今日も心づくしの美味しいものを用意して、ヒソップ亭は店を開けているのです。
頑張って働いて、ちょっと疲れたら、「湯けむり食事処 ヒソップ亭」へ。一見さんお断りの気難しいお店ではありませんので、どの巻からでも大丈夫。いつでも、ご来店お待ちしております!
疲れたら ちょっと寄りたい店がある
心づくしの料理と酒で、いらした方を癒やします。
老舗温泉旅館「猫柳苑」の食事処「ヒソップ亭」。
勤め先を理不尽な理由で首になった腕のいい料理人・章は、幼なじみ夫婦のはからいで店の主となる。
丹精込めた料理と旨い酒が、悩んだり傷ついたりしている人の癒やしになれば――。
疲れて頑なになった心を柔らかくする、おいしくてあったかい新シリーズ!
うん、美味しい。
旨い料理としみる酒(の話)。
お持ち帰りでいかがです?
温泉旅館「猫柳苑」の食事処「ヒソップ亭」に、新しい料理人・安曇が仲間入り。
一人前の料理人目指して熱心に働く彼女を本雇いにできるよう、章と桃子は店の売上を伸ばすため知恵を絞る。
だが景気は厳しく、思うようにことは進まない。
旅行客だけでなく地元も元気になるような、明るい兆しは見えるのか?
ヒソップ亭がカフェ開設!?
甘辛両党、いらっしゃい!
料亭から引き継いだ仕出し弁当も好評で、ようやく軌道に乗ってきた「ヒソップ亭」。
ところが、今度は温泉旅館「猫柳苑」の客足が伸び悩み、恩人でもある幼なじみの支配人夫婦の力になりたい店主の章は、かつてパティシエを目指していた安曇が弁当にそえるスイーツの人気ぶりに注目し――。
働く人へのエールと美味しいものがつまったお話といえば、こちらの「幸腹な百貨店」シリーズもぜひ。
ヒソップ亭シリーズ最新刊とあわせて読むと、おや?と気になる人物がいるかもしれません。
食べて、働いて、みんなで笑おう――。
バブル部長VS.若手社員。
老舗デパート再生なるか?
中部事業部長となった高橋伝治は、以前店長をしていた堀内百貨店が閉店の危機にあることを知る。古巣のピンチに自ら乗り込んだ伝治だが、何でも「気合い」で乗り切ってきたバブル部長を若手店員たちは煙たがる。伝治は彼らと旨いお店で腹を割りつつ、お祭り復興に取り組む地元店主たちとも知り合って……。
「聖域」デパ地下、起死回生のためバブル部長が人気おにぎり店の誘致に奔走!
お祭り復興と連動し、閉店危機を免れた堀内百貨店だが、「聖域」であるデパ地下も売上低迷。
事業部長の高橋伝治は、人気おにぎり屋を出店させようと奮闘するが、出来たてに拘りを持つ店主は断固拒否。
バブル世代の高島マーケティング部長、フロア長の瑠衣、そして若手店員の協力を得て「迷わば進め」の伝治が繰り出す奇策で奇跡が起こる!?
二度あることは三度ある!?
閉店の危機を二度切り抜けた堀内(ほりのうち)百貨店、三度目のピンチは催事場の業績悪化。
さらに、仕事の適性に悩む社員や、神輿の指導が厳しすぎるがんこ親爺のことまで相談され、事業部長・高橋伝治の悩みは深まるばかり。
そんな中、「蕎麦と酒」に着目した新企画にひとすじの光明が――?
秋川滝美(あきかわ・たきみ)
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。同年10月、『いい加減な夜食』(アルファポリス)で出版デビュー。著書に『居酒屋ぼったくり』『きよのお江戸料理日記』『深夜カフェ・ポラリス』(以上、アルファポリス)、『放課後の厨房男子』『田沼スポーツ包丁部!』(ともに幻冬舎)、『向日葵のある台所』『おうちごはん修業中!』『ひとり旅日和』(以上、KADOKAWA)、『ソロキャン!』(朝日新聞出版)、『幸腹な百貨店』『マチのお気楽料理教室』(ともに講談社)などがある。