2021年8月号の目玉は、豪華作家陣競演の読み切りホラー!
文字数 2,140文字
最新号の見どころを一挙ご紹介します!
暑い夏、といえば怪談。今月は「百物語」という、本邦に古くから伝わる伝統的な怪談会形式で恐怖話をお届けします。
ドラマやバラエティなどで大活躍の女優【ワイルド・スピード】森川葵さんのエッセイも連載スタート。
2号連続掲載の楡周平さん最新長編「サンセット・サンライズ」、日向坂46・宮田愛萌さんと鯨井あめさんの対談など、読みどころ満載です!
<こわいはなし特集>
百物語、あといくつ?
百物語とは起源を室町時代まで辿れる、日本伝統の怪談披露のかたちである。
深夜あつまり、蝋燭を手にひとりひとり順番にこわい話をする。
しかし、百話目を話し終えたあとは、とんでもなく恐ろしいことが起こるという。
ある夜、東京に台風が急接近し首都機能は停止してしまった。
街はブラックアウトして漆黒の暗闇に覆われる。
なんの因果か、とあるスタジオに取り残された稽古中の舞台俳優やスタッフたちが、火を付けた蝋燭を床に並べ「百物語」をはじめる。
夜は更け、とてつもないことが起こるという百話まで、残すはあと十数話となった……。
八十八話 岩井志麻子 「降魔の夜」
八十九話 織守きょうや 「階談」
九十話 山白朝子 「背景の人々」
九十一話 平山夢明 「大東京出稼息子芝居地獄」
九十二話 黒史郎 「サルガタナスの火劇」
九十三話 小嶋陽太郎 「耳」
九十四話 秋吉理香子 「クリスタ」
九十五話 友麻碧 「疲れた時に行く村」
九十六話 内藤 了 「母屋が祟る」
九十七話 秋竹サラダ 「ハナツミサマのおまじない」
九十八話 福澤徹三 「いきすだま」
九十九話 紅玉いづき 「ゴーストクラップ」
そして百話…………
担当者の推しどころ!
世は、無観客での五輪開催を目前に緊急事態宣言中。このカオスな状態で、手練れによる11編の恐怖小話をお楽しみください。しかも、この「百物語」新時代の朗読舞台へと昇華される計画があるとか? 新感覚怪談「百物語」、どうかお楽しみください。
<最新長編二号連続掲載>
楡周平 サンセット・サンライズ(前編)
新型コロナでテレワークが始まり、趣味の釣りを堪能すべく晋作は三陸の地に移り住む。そこは海も山もとてつもなく新鮮な食材の宝庫だった。
担当者の推しどころ!
釣りが趣味の会社員がコロナ対策のテレワークで思い切って移り住んだ三陸の小さな集落での魅力的な暮らしと、町中を巻き込んだ大騒動が楽しく読めます。今をリアルに描いていて、息苦しさを吹き飛ばす爽快な作品です。
<新シリーズ開幕>
川瀬七緒 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介 ゆりかごの行方
服を見ればすべてがわかる京介。十二年前に置き去りにされた赤ん坊の母親探しを頼まれ、当時の服を見た瞬間に!
<新連載エッセイ>
森川 葵 じんせいに諦めがつかない
映画、ドラマ、更にはバラエティ番組やYouTubeまで。活躍の幅を広げ続ける多才な女優が、自身を綴る。
担当者の推しどころ!
ドラマ、映画、バラエティと多方面にわたって活躍する森川葵さん。連載エッセイでは、これまでとは異なる一面をユーモア交えて綴っていきます。第一回目は「自己紹介」。ご本人直筆のイラストにもご注目ください!
<三号連続掲載第二弾>
神永 学 心霊探偵八雲 Initial Files2 魂の素数
廃墟の神社で神隠しの如く消えた女子大生。斉藤八雲&御子柴岳人の心霊×科学を駆使した驚愕捜査が始まる!
<読み切り>
林真理子 再会
生き別れだった娘と22年ぶりに再会。なのに想像と違いすぎて面影も懐かしさも感じないーー。
<シリーズ>
西條奈加 うさぎ玉ほろほろ
うちのおっかさんに離縁状を書いて欲しいだって? 見知らぬ娘の突然の訪問に、お君は戸惑いと怒りを隠せない。
<小説現代長編新人賞 受賞後第一作>
第15回小説現代長編新人賞『檸檬先生』重版決定!
珠川こおり 一番星
俺たちの夏は熱かった。合唱に絵描き、燦々と輝く芸術の日々。
第15回小説現代長編新人奨励賞「桎梏の雪」7月26日刊行!
仲村 燈 ろくだいめ
江戸時代の勝負に生きる棋士たちを、新人離れした端正な筆致で描く。守るは己の矜持か、家元か?
受賞作『桎梏の雪』紹介・解説 大崎善生・細谷正充
<対談>
『アイアムマイヒーロー!』刊行記念対談
宮田愛萌(日向坂46)×鯨井あめ
経験は違っても、感情で重なる。
本を愛するアイドル・宮田愛萌さんと、八月に二作目を刊行予定の鯨井あめさんによる、大盛り上がりの同い年対談!
担当者の推しどころ!
エッセイや書評などでも大活躍の日向坂46・宮田愛萌さんと、8月に新刊『アイアムマイヒーロー!』を発売予定の鯨井あめさんによる同い年対談! 好きな本のこと、自分の将来のこと、お互いの執筆活動のこと……宮田さんは鯨井さんの作品を深く読み込んでから臨んでくださいました!