動物警察24時 新堂冬樹

文字数 643文字

物言えぬあの子たちを必ず幸せにしてみせる
 近ごろ多頭飼育崩壊や、動物虐待に関わるニュースを目にする機会が増えてきたように思いませんか? 新型コロナウイルスの感染拡大のせいかもしれませんが、ペットショップに行ってもお客さんでいっぱいです。外出を控えるべきだということで、どうせ家にいるのなら犬や猫に相手をしてもらったほうが癒やしにもなっていいと、気軽に飼い始めるケースも多いでしょう。


 うちにも犬がいたのですが、十数年一緒に暮らし、たくさんの楽しい思い出があります。しかし、年を取ると犬も飼い主も大変です。それは体験しないとわからないことばかりです。


 というような話はさておき、動物と暮らしているとさまざまな事件も起こります。逃走した犬に出会ったり、リードが外れた犬に飛びかかられたりと意外な事柄にも遭遇します。


 そんなとき、力になってくれる人々がいるといいのにという想いが『動物警察24時』には反映されています。著者の新堂冬樹さんご自身も犬と暮らしていらっしゃるので、困っている動物を黙って見ていられないのです。その想いの丈を物語にぶつけていただきました。


 これから動物と暮らそうと考えている人たちに、ぜひ手に取っていただきたい作品です。

新堂冬樹(しんどう・ふゆき)

1998年、『血塗られた神話』で第7回メフィスト賞を受賞しデビュー。『無間地獄』『忘れ雪』『黒い太陽』『不倫純愛』など映像化・コミック化作品も多数。近著に『神を喰らう者たち』『犯人はあなたです』『絶対聖域』などがある。


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