書き手:西村健

1965年福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。労働省(現・厚生労働省)に入省後、フリーライターになる。1996年に『ビンゴ』で作家デビュー。その後、ノンフィクションやエンタテインメント小説を次々と発表し、2021年で作家生活25周年を迎える。2005年『劫火』、2010年『残火』で日本冒険小説協会大賞を受賞。2011年、地元の炭鉱の町大牟田を舞台にした『地の底のヤマ』で(第30回)日本冒険小説協会大賞、(翌年、同作で第33回)吉川英治文学新人賞、(2014年)『ヤマの疾風』で(第16回)大藪春彦賞を受賞する。著書に『光陰の刃』、『バスを待つ男』、『目撃』、「博多探偵ゆげ福」シリーズなど。

西村健の「ブラ呑みブログ (ameblo.jp)」でもブラブラ旅をご報告。

「おとなの週末公式サイト」の連載コラム「路線バスグルメ」も楽しいよ!

邪推作家・西村健が、東京の怪奇スポットに挑みます。

物書きのくせに、家にじっとしてるのが大嫌い! 
よほどの大雨が降らない限り昼間は散歩に出かけるし、もっと遠くに行きたくなったら、路線バスに飛び乗る。街の風景をのんびり眺めながら徘徊するのに、これ以上の交通機関はない、と思うからだ。

その際、重宝するのが都バスの一日乗車券。PASMOなどのICカードを持っていれば、乗車する際「これ、一日券で」と頼むと運転手さんが操作してくれる。チャージしてる中から500円が差し引かれ、後はそれで1日、乗り放題になる。都バスってどっかからどっかに1回、乗るだけで運賃210円なのに、ね。

3回、乗ればもう元は取れる、どころか既に得してる。これは使わないテはない、でしょ?