POP作成後記

この機に作画アプリを使いこなしてスマートに作成しようと目論みましたが早々に挫折……コピーと切り貼りで超アナログに作るハメに。なので肝心の書名を始め全体に歪んでいますが、手描きの味のうちとご笑覧いただけたら幸いです! 二人の主人公の対峙、そして70年代という舞台から、自ずとこの名画のタイトルロゴが思い浮かびました。

(講談社・森山悦子)

幾多のベストセラーを生み出してきた作家・堂場瞬一。その手になる昭和を描いた大河シリーズが、早川書房、講談社から相次いで発売された。
書棚に置かれ、書籍の惹句などが手書きされた小さな紙片、通称「書店POP」。その一枚の紙きれが、時に全国的なベストセラーを生み出すこともある。

しかし、今回は早川書房の担当編集が講談社文庫の本のPOPを、講談社の担当編集が、早川書房の本のPOPを作成するのだ。そのうえ、POP界の巨匠にその優劣を決して頂き、著者の堂場氏にもご照覧頂くというのである。

敵に塩を送る、禁断ともいえるこの企画。まさに両社の威信を賭けた戦いでは全然ない。だが、ここから出版界のボーダーレス化が始まると言ったら過言であろうか。そう、過言である。