―第一章では挫折とともに失恋した元大部屋俳優、第三章では人妻との不倫の果てに山間(やまあい)の釣り堀からアメリカに逃げた男など、すべて異なる視点人物が設定されていますね。


 全体を通したときに堀尾葉介という人物の過去と苦しみが明らかにされますが、各エピソードでは、葉介は、辛い過去に縛られて今を生きている男たちが過去との関係性を変えるための触媒の役割になっている。その意味で多重的な構造を持つ作品ですが、お書きになっているときは、それぞれの登場人物についてどのような物語の中での重みを意識して書いていらしたのでしょうか?

作品タイトル:【新刊インタビュー】

記事名:『雨の中の涙のように』刊行記念 遠田潤子 インタビュー

作者名:小説宝石  hosekikobunsha

|その他|連載中|6話|33,689文字

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