雨や雪といった自然現象は圧倒的な力、神の御業(みわざ)のようなものです。人間のちっぽけな知恵やら理性を剥ぎ取って、丸裸にしてしまう。だから、雨や雪を降らせることで、むき出しになった心やら感情を表現することができるんだと思います。


映画で「雨」の名場面は多いですね。『七人の侍』『天城越え』『ブレードランナー』『ショーシャンクの空に』などなど。自分の小説でも印象的に雨を降らせてみたかったので、今作は意識して雨のシーンを多用してみました。たとえば、第一章は「B級活劇風の雨」、第三章は「イタリア映画風の雨」、最終章は「ハリウッド風のドラマチックな雨」など想像して書きました。上手に伝えられず自己満足で終わってしまいました。力不足を反省しております。ちなみに、作者がこの物語で一番好きな雨は、第六章で堀尾葉介が語る「引退後の雨」です。これは「テレンス・マリックが白黒で撮った雨」だと勝手に思っています。わかりにくくてすみません。

作品タイトル:【新刊インタビュー】

記事名:『雨の中の涙のように』刊行記念 遠田潤子 インタビュー

作者名:小説宝石  hosekikobunsha

|その他|連載中|1話|5,616文字

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