事件そのものは創作です。しかし、障がい児のケア介護の負担を地域ではなく親に押しつけ、限界を超えてしまって事件になるケースは実際に起きているわけです。『障害者殺しの思想』(横田弘著 現代書館)という1 9 7 0年代の本が2 0 1 5年に復刊していて、巻末の参考資料の他、これも参考になりました。障がい児について「親の気持ちは理解できるから共感する。けれど障がい児自身の気持ちはわからないから理解できない」と言う。自分たちとは違う人間だと考えて、想像もしないのでしょう。と言っても私自身もわからないんです。それでも差別を考える上で当事者性は特に大事だと思っていましたし、書くことにひるんでいてもしょうがないので、振り切って書いてみました。当事者に言わせれば、全然違うのかもしれないから、もちろん書き終えたいまでも不安はあります。

作品タイトル:【新刊インタビュー】

記事名:『ワンダフル・ライフ』刊行記念  丸山正樹 インタビュー

作者名:小説宝石  hosekikobunsha

|その他|連載中|3話|13,681文字

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