たしかに最初はうちの母親のことを書いてる感じだったんですよ。ただ、二、三篇書いたところで、「これはおもちさんだ」ってなりましたね。もともと「たんす、おべんと、クリスマス」という私が作った言葉から始まった連作ですけど、そのタイトルも終わりに近づくにつれて、おもちさんの発したものになっていきました。「テレビ、プリン、オートバイ」でおもちさんと旦那さんが話す内容だって、母と父の会話を聞き書きしたわけではないですからね。おもちさんの若いころの思い出とかも、どんどん足していきました。母の写真を見ながらおもちさんの思い出を書く、という感じです。

作品タイトル:【新刊インタビュー】

記事名:『にぎやかな落日』刊行記念 朝倉かすみ インタビュー

作者名:小説宝石  hosekikobunsha

|その他|連載中|6話|33,689文字

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