私も『フラッシュ』が『波』の後に書かれたと知って改めて驚いて。『波』っていう、シリアスな作品の直後に書いたっていうことは、息抜きじゃないけれど、「あー、もう疲れた、犬になりたい!」みたいな気持ちがあったのかなって思います。『フラッシュ』の中で一番好きな文章が「いまやフラッシュは人間には決してわからないものを知った――純粋な愛、無邪気な愛、至純な愛である。愛が冷めた時に次々と心配ごとの起らない愛、恥も後悔もない愛である」というもので。そんなことを犬を見ながら思ってたのかと思うと、ウルフ愛おしいなって。最初の原稿料で猫を飼ったという話がありますけど、猫派じゃなかったんですね。

作品タイトル:ウルフ・チャット

記事名:ウルフ・チャット#1

作者名:群像  gunzou

|その他|連載中|1話|6,135文字