おもちさんというキャラクターがすごくおもしろいのは、考えることに彼女なりの筋が通っていることです。たとえば、糖尿病だから禁じられている買い食いをして叱られた場合は、「確かにその通りだけど、なぜ私を信じてくれないのか」と怒る。そういう風に彼女なりの理屈があるところがいいですね。背後にお母さまがいるわけですが、そのモデルが透けすぎないよう、おもちさんが独立したフィクションのキャラクターとしての独自性を獲得するように書くことに、朝倉さんはとても気を遣われたのではないかと思います。

作品タイトル:【新刊インタビュー】

記事名:『にぎやかな落日』刊行記念 朝倉かすみ インタビュー

作者名:小説宝石  hosekikobunsha

|その他|連載中|6話|33,689文字

新刊, 光文社, インタビュー, 小説