講談社文庫「社長の#小説履歴書」フェア開催!
文字数 1,968文字
就活生、そして新社会人の皆さん。小説、読んでいますか?
毎日やることはいっぱいあるし、たくさんの本の中から読みたい1冊を選ぶのもたいへん……。
活躍する有名企業の代表5人が、人生の折々に読んで自分の糧としてきた、印象深い小説をご紹介します。
題して、「社長の#小説履歴書」。誰が、どんな小説を選んだのか?
書店店頭で開催中の「社長の#小説履歴書」フェアの書目を紹介します。
『愛と幻想のファシズム』(上)(下)
村上龍・著
世界恐慌のなか、暗躍する巨大企業に挑む若きカリスマ、鈴原冬二。衝撃の政治経済小説!
遅々として変化しない、悪い方向に向かっている社会を一気に変えたいと思う衝動は誰にでもある。
内容もそうだがタイトルが秀逸な小説。(川邊)
塩田武士・著
昭和最大の未解決事件を圧倒的な取材で描いた大ベストセラー! 山田風太郎賞受賞作。
かい人21 面相事件の子供の声による脅迫テープは事件当時も強烈な印象だったが、その子供たちに焦点を当てたと思われる小説。子供を犯罪に巻き込むことの怖さが心底伝わる。(川邊)
浅田次郎・著
清朝末期、志を胸に歩む極貧の少年を待つ宿命の覇道。魂をうつ、落涙必至の歴史大作!
中華の発展に寄与した「科挙」。出自を問わず、実力だけで人を選抜する試験に挑む人、プロセスの過酷さ、その他多くの宦官システムなど、スケールの大きさを感じ、夢中になって読みました。(仲)
村上春樹・著
〈僕〉をめぐる人々の心の震えや哀しみ。限りない喪失と再生を描いた新しい恋愛小説。
若さ特有のナイーブさやセンチメンタリズム、自己憐憫など、青臭い感情が渦巻いていた当時は、登場人物のウェットな感じに凄く共感した記憶があります。雰囲気を感じて楽しむ本なんだと思います。(仲)
珠川こおり・著
悩める少年の人生は、共感覚を持つ少女との出会いで一変する! 令和青春小説の傑作。
四季の移ろいが色彩豊かに描かれている本書は、本を閉じても数時間浮かぶ映像のようで、引き込まれます。みずみずしく、切なく、読み終えた後に残る苦さが、毎朝飲む「檸檬」ドリンクみたい。(豊山)
村上春樹・著
僕の前に、かつて好きだった女性が突然現れて──。日常に潜む不安をみずみずしく描く。
大作を中心に書く作家がその間に書く、チャレンジした中編が好きだ。(加藤)
『空白を満たしなさい』(上)(下)
平野啓一郎・著
死者たちが生き返ってくる世界を描き、現在人の孤独と幸福の意味を追求した感動長編。
読後は人生や幸福についての世の中の見え方が変わったと思う。作品のインタビューを平野啓一郎さんにした繫がりで『マチネの終わりに』の編集を担当することになった。(加藤)
中島らも・著
なぜ人は酒を飲むのか。依存症の入院病棟を舞台に、生きる困難を問うロングセラー。
一滴も酒を飲めなかったが付き合う人たちが変わったからか。酒が切れると手が震えていたあの頃は、思い返せばきっと依存症だったのだろう。そんな私を心配した友人におすすめされた気がする。(家入)
古井由吉・著
祖先、肉親、自らの死の翳を見つめ、綴られる日々の思索と想念。生前最後の小説集。
死の気配は、間違いなく誰のそばにもある。時折『この道』を読み、自分自身の死の気配を想うことで、自分などやがて忘れ去られる小さな存在だと感じる。それはきっと、とても大事な時間なのだ。(家入)
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