「世界で大ヒット!」講談社文庫フェア

文字数 2,808文字

今、実は世界中で日本の小説が読まれていることを知っていますか? 本格ミステリから黒柳徹子さんの自伝的小説まで、綾辻行人さんから村上春樹さんまで、講談社では世界で売れている小説を集めて、『世界で大ヒット! 講談社文庫フェア』を9月下旬頃から全国書店で開催します。今日は10タイトル12冊のフェア本を一気にご紹介! おりしも、ノーベル文学賞の発表は10月7日。読書の秋、世界水準の物語を講談社文庫でお楽しみください。

『十角館の殺人』綾辻行人

The Decagon House Murders

奇妙な館ばかり作ることで知られた鬼才・中村青司が焼死してから半年。十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研究会の七人が訪れた。彼らを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の衝撃が読者を待ち受ける。

2015年、アメリカの「ワシントン・ポスト」で絶賛され、本格ミステリが「honkaku」というフレーズで紹介された。2020年の「The Times」「The Guardian」でも、トリックが「巧妙すぎる」と讃えられ、話題に。英語や中国語はもちろん、フランス語やブルガリア語などにも訳され、ヨーロッパでは今、綾辻ブームともいうべき現象が起きている。

『旅猫リポート』有川浩

The Travelling Cat Chronicles

野良猫のナナは瀕死の状態をサトルに助けられた。以来、ずっとサトルと一緒にいたが、ある事情からサトルはナナを手放すことになる。「僕の猫をもらってくれませんか?」 一人と一匹の、永遠の絆を描くロードノベル。

海外版累計部数47万部! 原作は世界16ヵ国で翻訳・発売されており、イギリス最大書店チェーン・Waterstonesの「The Best Fiction of 2017」に選ばれた。

『密やかな結晶』小川洋子

The Memory Police


「記憶狩り」によって消滅が静かに進む島。人々は何をなくしたのかさえ思い出せない。忘れないわずかな人々は「秘密警察」によって連れられて行く。そしてある日、小説までもが島から消えた――。

2019年度「全米図書賞」翻訳部門最終候補作、および2020年度「英国ブッカー国際賞」最終候補作。「英国ブッカー国際賞」が一作品に対して与えられる賞になってから、小川氏のノミネートは日本人初だった。Amazon Studioでの映画化も発表され、より一層の期待が高まる作品。

『ヘヴン』川上未映子

Heaven

<わたしたちは仲間です>。十四歳のある日、同級生からいじめを受けている「僕」は、差出人不明の手紙を受け取る。いじめられるもの同士である「僕」と「彼女」は密かに関係性を育む。しかしその関係は、奇妙に変容していき……。

Breasts and Eggs(『夏物語』)が欧米で絶賛を受けている著者。本作も2021年に英語版が刊行されるや、すぐに「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」「インディペンデント」各紙、および「ニューヨーカー」誌に書評が掲載された。平成21年度芸術選奨新人賞、第20回紫式部文学賞受賞をダブル受賞した作品でもある。

OUT』(上・下)桐野夏生

Out

深夜の弁当工場で働く主婦たち。彼女たちはそれぞれ、胸の内に不安と失望を抱えていた。ある日、パート仲間が夫を殺し、彼女たちは死体をバラバラにして捨てる。「こんな暮らしから抜け出したい」そう思う彼女たちの出口とは?

2004年、エドガー賞長編賞に、日本人作家として初ノミネート! エドガー賞は米ミステリ界のアカデミー賞といわれており、日本のミステリが海外で注目されるきっかけに。

『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子

Totto-Chan: The Little Girl at the Window

『窗的小豆豆』

黒柳徹子さんの半自伝的小説。「きみは、ほんとうは、いい子なんだよ!」ちょっと変わった女の子、トットちゃんには、いつもそう言ってくれる先生がいた。トモエ学園のユニークな教育とそこに学ぶ子供たちを描いた名作。

中国で累計部数1430万部突破! 世界で驚異の2370万部突破! 中国では2003年に刊行され、学校推薦図書になってからは年間100万部ペースで重版が続いた。21言語に翻訳されている。不登校を経験した台湾IT担当相、オードリー・タンの愛読書としても近年話題になっている。

『献灯使』多和田葉子

The Emissary


大災厄に見舞われ、外来語も自動車もインターネットもなくなり鎖国状態になった日本。百歳を過ぎても老人は元気だが、子供たちには学校に通う体力もない。子供の「無名」は「献灯使」として日本から旅立つことに。震災後文学の頂点ともいえる、全5編。

2018年、全米図書賞(翻訳文学部門)を受賞! 著者は日本語とドイツ語の両方で創作しており、ドイツで権威のある文学賞「クライスト賞」を2016年に受賞し、話題に。ノーベル文学賞に近い候補者として評価が高い。

『新参者』東野圭吾

Newcomer


日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。手がかりをくれるのは、江戸情緒残る街に暮らす普通の人々。着任したばかりの刑事は、この謎を解くことができるのか。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へとつながっていく。

加賀恭一郎シリーズ第8作。中国で東野圭吾ブームが巻き起こり、『新参者』もミリオンセラーを記録。2018年に英語版が刊行され、2019年、英国推理作家協会が主催するダガー賞翻訳部門の最終候補になった。

『嵐のピクニック』本谷有希子

The Lonesome Bodybuilder

ピアノを弾いている私の手首の下に、尖った鉛筆が近づく。カーテンの膨らみで広がる妄想。ボディビルにはまる主婦の隠された思い。キュートでブラック、そしてユーモラス。13の短編集。

近年、作品が海外でさかんに翻訳されている著者。『嵐のピクニック』と『異類婚姻譚』の中から、それぞれセレクトして合わせた作品集は「ニューヨーカー」誌、「ニューヨーク・タイムズ」紙の書評で絶賛された。

『羊をめぐる冒険』(上・下)村上春樹

A Wild Sheep Chase

「あなたのことは今でも好きよ」。その言葉を残して妻が出て行った。新しくできたガールフレンドは耳専門のモデル。そして、ある日届いた”鼠”からの手紙をきっかけに僕は彼女と北海道へ渡り、羊をめぐる冒険行が始まる――。野間文芸新人賞を受賞した 、著者三作目の長編小説。

1989年に英語版がアメリカで刊行され、Haruki Murakamiの全米デビュー作となった本作。当時、現地版元がアメリカ中の有力書店でウィンドーディスプレイを展開したり、新聞各紙に広告を掲載したりと精力的なプロモーションを試みた。むろん、今、Haruki Murakamiは世界の誰もが知る作家に。

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