上田秀人200冊突破記念!全作品リスト

文字数 2,442文字

2001年『竜門の衛』(徳間文庫)で本格デビューし、数々の人気シリーズを立ち上げ、書き続け、毎月のように書き下ろし作品を読者に届けている上田秀人さん。現在の時代小説シーンの牽引者であることは間違いありません。

迫力ある剣戟や権力者たちの策謀も読みどころですが、親子、夫婦、仲間との情愛から相剋まで、ゆたかに描き出していくのが上田秀人作品の魅力です。

<200冊という標>


 このたび刊行書籍が200冊に達しました。

 これもひとえに読者さまを始め、担当編集者諸氏、作品を彩ってくださる作画家の先生、デザイナーさま、書店の皆さまのおかげです。深く御礼を申しあげます。

 思えば、100冊を数えたのが2016年、7年前のこと、デビューから100冊まで15年かかっていたことを思えば、200冊はまさにあっという間でした。

 200冊出して一人前と言われる世界ですがまだまだ若輩であり、「よし」と思えた作品はまだありません。この節目を迎えたことを機に、これからも精進して参ります。 

 いつまで作家を続けられるかわかりませんが、読者さまから不要と言われる日まで、身体が保つ限り、物語を紡ぎ続けたいと思います。

 どうぞ、ご愛顧のほどお願いいたします。



 令和5年5月 202冊目の原稿に追われながら  上田秀人

<上田秀人プロフィール>


1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。1997年「身代わり吉右衛門」で、第20回小説CLUB新人賞佳作。2001年『竜門の衛』(徳間文庫)でデビュー。膨大な歴史知識に裏打ちされた骨太の作風で注目を集め、次々にヒット作を繰り出している。江戸幕府の役職を取上げた時代小説シリーズが中心だが、2010年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)が第16回中山義秀文学賞に輝くなど、歴史小説にも力を入れている。

2009年と2014年に「奥右筆秘帳」シリーズ(講談社文庫)が「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」「この時代小説がすごい!」のそれぞれ第1位に輝く。2014年は作家別でも1位に。歯科医兼業だったが、2013年に作家専業となる。2022年、「百万石の留守居役」シリーズ(講談社文庫)で第7回吉川英治文庫賞を受賞。デビュー20年を経た今も、さらなる高みを目指して取材、資料探し、執筆にと余念がない。


■【上田秀人200冊刊行への略年表】


1997年「身代わり吉右衛門」が第20回小説CLUB新人賞佳作に入選。

2001年『竜門の衛』(徳間書店)で、本格的に小説家としてデビュー。

       以後、「将軍家見聞役 元八郎」シリーズ執筆開始。

2004年「織江緋之介見参」シリーズ刊行開始。

2005年「勘定吟味役異聞」シリーズ刊行開始。

2007年「奥右筆秘帳」シリーズ刊行開始。

2009年「目付 鷹垣隼人正 裏録」シリーズ刊行開始。

2009年「斬馬衆お止め記」シリーズ刊行開始。

2009年「闕所物奉行 裏帳合」シリーズ刊行開始。

2009年  宝島社の「この文庫書き下ろし時代小説がすごい! 

       時代小説愛好会が選ぶベストシリーズ20」で「奥右筆秘帳」シリーズが第1位に選ばれる。

2010年「お髷番承り候」シリーズ刊行開始。

2010年『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞を受賞。

2011年「妾屋昼兵衛女帳面」シリーズ刊行開始。

2012年「御広敷用人 大奥記録」シリーズ刊行開始。

2013年「表御番医師診療禄」シリーズ刊行開始。

2013年「百万石の留守居役」シリーズ刊行開始。

2014年「奥右筆秘帳」シリーズで

       第3回歴史時代作家クラブ賞のシリーズ賞を受賞。

2015年「町奉行内与力奮闘記」シリーズ刊行開始。

2015年「禁裏付雅帳」シリーズ刊行開始。

2016年「日雇い浪人生活録」シリーズ刊行開始。

2015年「辻番奮闘記」シリーズ刊行開始。

2017年「裏用心棒譚」シリーズ刊行開始。

2018年「聡四郎巡検譚」シリーズ刊行開始。

2020年「勘定侍 柳生真剣勝負」シリーズ刊行開始。

2020年「高家表裏譚」シリーズ刊行開始。

2021年「惣目付臨検仕る」シリーズ刊行開始。

2022年「隠密鑑定秘禄」シリーズ刊行開始。

2022年「百万石の留守居役」シリーズで、第7回吉川英治文庫賞受賞。

2022年「武商繚乱記」シリーズ刊行開始。


通算200冊突破!

「上田秀人全作品ブックガイド」を主要書店にて配布中! 

お早めに。

装画/西のぼる 

デザイン/フィールドワーク

※なくなり次第終了となりますのでご了承ください。

 2023年5月に光文社文庫から刊行される水城聡四郎シリーズの最新刊『霹靂 惣目付臨検仕る(五)』をもって、通算200冊に到達します。

 ちなみに199冊目は講談社文庫の新しいシリーズ『悪貨 武商繚乱記(二)』でした。

 通算200冊を記念して、光文社制作の無料の小冊子、「200冊突破!上田秀人全作品ブックガイド」が完成しました。上田作品を刊行している全10出版社の全作品を網羅しています。作品内容やチェックリストもありますので、上田秀人ファンはもちろん、時代小説ファン、幅広い本好きのブックガイドとして役立ちます。

 上田秀人作品でおなじみの西のぼる画伯のカバーイラストが「印籠の飾り紐がかわいい」「剣をふるう武士の顔が上田先生そっくり」と評判になっています。

 およそ3,500店の書店に配付されますので、ぜひ早めに手に入れてください。じゅうぶん用意してあるそうですが、品切れの際はご容赦ください、とのことです。

  200冊の新刊に合わせて光文社文庫では、主要書店にて、「上田秀人200冊フェア」を開催しています。

 このブックガイドを片手に、戦国から幕末まで幅広い上田秀人作品のまだ読んでいない新しい世界を発見してみてください。

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