「本能寺の変」完全ガイド② 時系列でみる本能寺の変
文字数 1,506文字

全国の合戦好きの皆様、歴史をもっと深く知りたい皆様。お待たせいたしました!
日本の歴史に残る有名な合戦を活写&深堀りして大好評の矢野隆さんの「戦百景」シリーズ。
第5弾は、日本史上最大の謀反「本能寺の変」を描いた『戦百景 本能寺の変』です!
「戦百景」シリーズとは…
第1弾『戦百景 長篠の戦い』は「細谷正充賞」を受賞!
第2弾『戦百景 桶狭間の戦い』
第3弾『関ヶ原の戦い』
第4弾『川中島の戦い』
と、有名な合戦を深堀りしてリアルタイムで描く、矢野隆さんの人気シリーズ!
これから読む方にも、読んだ方にもおすすめの、物語をより楽しむための作品ガイドです!


30人程度のわずかな手勢で本能寺に入った信長。
後継者の信忠も500余の軍勢で近くの妙覚寺に。
油断する親子のもとへ光秀は8000(諸説あり)の兵を引き連れて……。
●5/15 光秀 安土城で徳川家康の饗応役に就く
↓
●5/17 光秀 中国攻めを命じられ居城・坂本城に帰城
↓
●5/26 光秀 もう一つの居城・亀山城に入城
↓
●5/27 光秀 愛宕権現に参籠して籤を引く
↓
●5/28 光秀 愛宕山西坊で連歌の会を催す
↓
●5/29 信長 京での定宿・本能寺に入る
↓
●6/1昼 信長 公家たちを招いて本能寺で茶会を開く
↓
●6/1夕 明智軍 軍備を整えて亀山城を出陣
↓
●6/2未明 明智軍 本能寺を襲撃する
↓
●6/2昼 明智軍 妙覚寺から二条新御所に移った信忠を襲う
織田信長を斃した明智光秀を突き動かしたものとは!
織田信長と明智光秀。日本史上最大の謎とされる「本能寺の変」の主役二人が出会ったのは案外遅く、永禄11年(1568年)のことだった。信長は美濃の斉藤氏を滅ぼして、尾張を併せた二ヵ国の太守。片や光秀は、次期将軍就任を目ざす足利義秋(のちの義昭)に仕える細川藤孝の家人だった。越前の朝倉家の食客の身に甘んじていた義秋主従は朝倉家当主・義景に愛想を尽かし、やがて信長を頼る。信長と義秋のパイプ役を務めていた光秀は、その後信長の直臣に。それから光秀は出世を重ね、織田家重臣の筆頭格にまで昇りつめる。家臣の中で最初に持ち城・坂本城を与えられ、家中の出世頭となった光秀に転機が訪れる。それは、東の強国・武田氏を滅ぼした年のことだった。天下布武を目前にした信長にどんな変化があったと言うのか。手に入れた織田家中における栄誉を、なぜ光秀は手放す気になったのか。日本史最大の謎を、シリーズ最深の深掘りをして変の真相に迫る、超人気シリーズの書下ろし歴史長編。
矢野隆(やの・たかし)
1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。その後、『無頼無頼!』『兇』『勝負!』など、ニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品を手がける。また、『戦国BASARA3 伊達政宗の章』『NARUTO-ナルト‐シカマル新伝』といった、ゲームやコミックのノベライズ作品も執筆して注目される。また2021年から始まった「戦百景」シリーズ(本書を含む)は、第4回細谷正充賞を受賞するなど高い評価を得ている。他の著書に『清正を破った男』『生きる故』『我が名は秀秋』『戦始末』『鬼神』『山よ奔れ』『大ぼら吹きの城』『朝嵐』『至誠の残滓』『源匣記 獲生伝』『とんちき 耕書堂青春譜』『さみだれ』『戦神の裔』『琉球建国記』などがある。