編集長ジミーがオススメ、1月の光文社文庫!

文字数 1,153文字

 あけましておめでとうございます。今年も光文社文庫をどうぞよろしくお願いいたします。年末の風物詩「第九」、聴くことができました! 夏には客席が市松模様でしたが、今回は合唱が例年より少なめの市松模様。でもやはり感動しました。この大変な状況下、いろんな制約のあるなかでコンサートを開催してくれた関係者の方々に感謝いたします。

 さて、年末の第九に続く正月の風物詩といえば駅伝ですね。箱根は駒澤大学さん、大逆転優勝おめでとうございます。しかし、なんで駅伝って感動するんでしょう。そんな駅伝をテーマにした蓮見恭子さんの『輝け!浪華女子大駅伝部』をまずオススメいたします。実業団で活躍した女性ランナーが、挫折を経験しながら女子大に新設された駅伝部の監督に就任。全国大会を目指すというストーリーです。人を育てるということは自分も成長するということなんですね。そしてこちらでも最後には熱い感動が待っています。



 続いては、年の初めにふたたび木村拓哉さん主演でドラマ化された『教場』でも知られる長岡弘樹さんの『にらみ』を挙げましょう。短編の名手である長岡さんの、バラエティに富んだノンシリーズ短編集です。一編一編のサプライズが凄い! 読者の想像をはるかに超えた作品ばかりで期待を裏切りません。短編集といえば、昨年末に第4巻が出ました小森収さん編の『短編ミステリの二百年』は、その評論部分とともに素晴らしいですね。元祖の江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』とともに必読です。



 最後は上田秀人さんの「水城聡四郎シリーズ」最新刊の『惣目付臨検仕る 抵抗』を。「勘定吟味役異聞」「御広敷用人 大奥記録」「聡四郎巡検譚」に続く聡四郎最後のシリーズになります。将軍吉宗から新たな役目、惣目付に任じられた聡四郎。これまでも吉宗の無理難題をこなしてきた聡四郎ですが、今回は江戸城のすべてから敵視される状況で、どのような活躍を見せるのか。もちろんシリーズ最初からぜひ読んで欲しいですが、この巻をまず読んでいただいてもけっこうです。必ず最初から読みたくなりますから!



 それにしても、大晦日に戸田恵子さんの『いまはおやすみ』を聴けるとは思いませんでした。夢、それは夢、夢。しかもセリフまで。テレビの前で泣きましたよ(その前のガンダム映画主題歌3曲もみなさん素晴らしかったです!)。今年はきっといい年になりそうです。まずはワルキューレのライブ、行けたらいいんだけどなあ。

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