川中島の戦い完全ガイド② 時系列でみる川中島の戦い

文字数 1,481文字

全国の合戦好きの皆様、歴史をもっと深く知りたい皆様。お待たせいたしました!

日本の歴史に残る有名な合戦を活写&深堀りして大好評の矢野隆さんの「戦百景」シリーズ

第4弾は、最強武将対決の戦い「川中島の戦い」を描いた『戦百景 川中島の戦い』です!


「戦百景」シリーズとは…

第1弾『戦百景 長篠の戦い』は「細谷正充賞」を受賞!

第2弾『戦百景 桶狭間の戦い』

第3弾『関ヶ原の戦い』

と、有名な合戦を深堀りしてリアルタイムで描く、矢野隆さんの人気シリーズ!


これから読む方にも、読んだ方にもおすすめの、物語をより楽しむための作品ガイドです!

【川中島の戦い 進路図】   地図制作/ジェイ・マップ

<川中島の戦いを時系列で追う!>

戦死者が数千におよび、合戦史上稀にみる激戦となった第四次の戦い──永禄4年(1561年)8月から9月にかけて戦況は刻々と動いていった……。

<第四次 川中島の戦い>


●8/14 上杉軍、春日山城を出陣

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●8/15 上杉軍、善光寺に兵5000を残し川中島へ

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●8/16 上杉軍13000が妻女山に布陣

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●8/18 武田軍が甲府を出陣

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●8/24 武田軍、茶臼山に布陣

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●8/29 武田軍、海津城に入城。兵20000

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●9/9 武田軍、「啄木鳥戦法」を軍議で採用

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●9/9夜 上杉軍、妻女山から八幡原へ

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●9/10早朝 武田軍が海津城を出て二手に

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●9/10朝 上杉軍13000と武田本隊8000が遭遇

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●9/10午前 武田別動隊12000が八幡原に到着

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●9/10午後 上杉軍が退却

あらすじ

父・信虎を追放して甲斐国主となった武田晴信(のちの信玄)は信濃への侵攻を繰り返す。晴信は次々に信濃の国人衆を従えていくが、北信濃の村上義清が立ちはだかる。だが武田軍の圧力に抗しきれず、義清は越後の実質的支配者・長尾景虎(のちの上杉謙信)を頼る。景虎は義清ら国人の要請に応え北信濃に進出。武田軍と対決する。天文22年(1553年)の第一次川中島の戦いである。その後両者は二度対峙し、また景虎は関東管領職に就き上杉政虎と改名するが、二人が直接干戈を交えることはなかった。信州進出でほぼ無敗を誇る晴信と、戦神・毘沙門天を名乗る政虎。戦国最強の二人の勇将は互いに雌雄を決することを欲するようになる。そして永禄4年(1561年)、ついに決戦の時が訪れる。晴信を屠ることを決意した政虎が川中島の南部に位置する妻女山に13000の兵で布陣し、晴信はその意図を察したように武田の橋頭保・海津城に全軍20000を集めた。10日ほどの対陣ののち、濃霧が出る前夜に武田軍は二手に分かれて出陣。それを気取った上杉軍も密かに妻女山を下るのだった……。

矢野隆(やの・たかし)

1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。その後、『無頼無頼!』『兇』『勝負!』など、ニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品を手がける。また、『戦国BASARA3 伊達政宗の章』『NARUTO-ナルト‐シカマル新伝』といった、ゲームやコミックのノベライズ作品も執筆して注目される。また2021年から始まった「戦百景」シリーズ(本書を含む)は、第4回細谷正充賞を受賞するなど高い評価を得ている。他の著書に『清正を破った男』『生きる故』『我が名は秀秋』『戦始末』『鬼神』『山よ奔れ』『大ぼら吹きの城』『朝嵐』『至誠の残滓』『源匣記 獲生伝』『とんちき 耕書堂青春譜』『さみだれ』『戦神の裔』『琉球建国記』などがある。

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