東野圭吾、今村昌弘、知念実希人らによる最強アンソロジー刊行!

文字数 1,699文字

 光文社文庫から満を持して刊行された、『Jミステリー2022 SPRING』。
 発売前からSNSで話題騒然でした。

 そのわけは、東野圭吾、知念実希人、芦沢央、青柳碧人、織守きょうや、今村昌弘といった最強執筆陣にあります。
 この顔ぶれを見ただけでも、「最強」たるゆえんをご理解いただけるかと思います。

 しかも本作は、この超人気作家たちの「全編新作書下ろし」のアンソロジー!
 こんなに豪華なアンソロジーが未だかつてあったでしょうか……。

 全ては読んでからのお楽しみ!としたいところですが、今日は少しだけ、担当が独断と偏見で選んだオススメ作品をご紹介します。

 まずは日本一、いやアジア一⁉︎の人気を誇るミステリー作家、東野圭吾さんの一編。
今となってはめったに小説誌に掲載されない東野さんの最新作とあって、注目度の高い本作の中でもとりわけ話題をさらいました。
 あのヒーロー&ヒロインが再登場する嬉しいサプライズも!
 まだこのヒーローを知らないという人はもったいないですよ。
 ヒントは『ブラック……』です。

 そして次にオススメしたいのが、今村昌弘さんの作品。
『屍人荘の殺人』で一躍時の人となった今村さん、今回が短編初挑戦です。
 SNS上でも、「まさか今村さんの短編が読めるとは!」と驚きの声続出でした。
 今村さんならではのトリック、そして『屍人荘の殺人』シリーズを彷彿とさせるユニークな登場人物が魅力の一編です。

 三つめは、芦沢央さんの作品です。
 じわじわと迫り来るような心理描写が持ち味の芦沢さん、今回も来ます。形容しがたい恐怖や不安が、じわじわ、じわじわと!
 舞台はとある保育園。私も一児の母として子供を保育園に預ける身なので、「ああ〜わかる〜」という共感満載の日常描写から、「こんなことがあったらどうしよう……」と思わず心配になるような描写まで、気がついた時には芦沢ワールドに囚われていました。
 もちろん、お子さんのいない方でも、この「ゾクゾク感」はリアルに味わっていただけます。なにせ、芦沢さんの作品ですから。みなさん、ハマらないわけがありません。

 他にも、ファンからの支持の多い『死神シリーズ』から最新短編を寄せてくださった知念実希人さん、ユーモアに満ち溢れ、最後はほっこりと温かくなるような一編の青柳碧人さん、ひょんなことから次第に追い詰められていく主人公を描いた織守きょうやさんといった、「全編、最高に面白い」アンソロジーに仕上がっています!
 全てにオススメコメントを書きたいところですが、あまりに長くなってしまうので、割愛しました! ごめんなさい!

 でも自信を持ってこのアンソロジー、「推せます」!
「ミステリー好き」を自負するなら、読まないと損ですよ。
 ミステリー初心者の方にもこれはオススメです。

 あ、それと、長くなってしまう〜と言ったくせに、最後にもう一つだけ、推しポイントをお伝えさせてください!
 それは「装丁」です。
 装丁を手がけたのは、人気デザイナーの佐藤亜沙美さん。
 リニューアル後完売が続出した文芸誌『文藝』や、芥川賞受賞で話題となった『推し、燃ゆ』のデザインを手がけた方としても有名です。
 そんな佐藤さんに、今回はカバーデザインや目次、章扉のデザインをお願いしました。
プレミア感ある作品に仕上げるために、佐藤さんが今回、通常文庫では使用していない特別な加工を選んでくださいました。
 実際に店頭で見ていただきたいのですが、カバーがキラッキラです!
 本文の豪華さに負けない仕上がりになっています。

 普段「文庫派で、なかなか好きな作家の最新作は買えない……」という方にも、これは文庫サイズなので気軽に手に取っていただけるかと思います。
 売り切れる前にお急ぎくださいね!

(担当編集M)


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