五十嵐律人さんメッセージ
文字数 499文字
五十嵐律人さんの最新作『幻告(げんこく)』がついに発売となりました!
読者の皆様へ、五十嵐さんからのメッセージを公開いたします。
こんにちは、五十嵐律人です。
本作で挑んだのは、法廷を舞台にしたタイムリープミステリーです。
一筋縄ではいかなそうな構想とストーリーが浮かび上がり、
期待半分不安半分で一行目を書き始めました。
裁判所書記官として刑事裁判に携わった経験、
弁護士として身につけた法律実務の知識、
作家として挑戦してきた社会的なテーマ。
どれか一つでも欠けていたら、この物語は完結させられなかったと思います。
罪の償い方、人が人を裁く難しさ。
知識や経験を総動員して導いたラスト数十ページの展開を、
『幻告』というタイトルと共に届けられたらと願っています。
五十嵐律人(いがらし・りつと)
1990年岩手県生まれ。東北大学法学部卒業。弁護士(ベリーベスト法律事務所、第一東京弁護士会)。2020年『法廷遊戯』で第62回メフィスト賞を受賞し、デビュー。著書に、『不可逆少年』『原因において自由な物語』(以上、講談社)、『六法推理』(KADOKAWA)がある。
twitter:@GarashiRitsuto
撮影/大坪尚人