コロナ禍のいまこそ読みたい重松清作品3選!
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コロナによる世の中の混乱がつづいています。
元書店員・内田剛さんがこんな時だからこそ読むべき重松清の小説を選んでいただきました。
↑内田剛さんが選書について熱く語る動画はこちら!
【その1】災害とその後の再生を描く短編集!

〈あらすじ〉
小学3年生、母を亡くした夜に父がつくってくれた"わが家" のトン汁を、避難所の炊き出しでつくった僕。東京でもどかしい思いを抱え、2カ月後に縁のあった被災地を訪れた主婦マチ子さん。あの日に同級生を喪った高校1年生の早苗さん…。厄災で断ち切られたもの。それでもまた巡り来るもの―。未曽有の被害をもたらした大震災を巡り、それぞれの位置から、再生への光と家族を描いた短篇集。
『また次の春へ』 重松清(扶桑社)
【その2】突然この世を去った大切な人。遺された家族の物語。

〈あらすじ〉
結婚三年目、突然の妻の死。娘と二人、僕は一歩ずつ、前に進む――娘・美紀の初登園から小学校卒業まで。「のこされた人たち」の日々のくらしと成長の物語。
『ステップ』重松清(中央公論社)
【その3】幼き時代の、瑞瑞しくかけがえのない瞬間を切り取った作品。

〈あらすじ〉
小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。転校早々「わたし、この学校の番長になる! 」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ――。サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、決して忘れられない友情物語。
『くちぶえ番長』重松清(新潮社)
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